ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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太陽系 × ケイ素(シリコン)

2020年12月20日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、知り合いから教えてもらった、面白く読めた書籍を紹介します。
それは、講談社から出版されているブルーバックスシリーズ「三つの石で地球がわかる」です。

書籍の中で興味深く読めたのは、”地球にはなぜケイ素が多いか?”の部分でした。
石の主成分は、ケイ素と酸素であり、その主成分の1つであるケイ素が地球に多く存在する理由について解説されていました。
地球には、ケイ素の他に酸素やマグネシウム、鉄などが、太陽系の木星以降の惑星より多く存在しているそうです。
これは、超新星の爆発時に、引力によって、密度の高い重い元素ほど太陽の近くに存在し、密度の低い軽い元素ほど遠くに分布したためだそうです。
ケイ素はシリコンとも呼ばれ、アルミニウムへの添加元素としても有用な元素で、ADC12に代表される鋳物用アルミニウム合金にも使用されています。
また、サッシなどに使われている6000系アルミニウム合金においても、ケイ素は強度面で貢献しています。

アルミニウムの添加元素で重要なケイ素(シリコン)。
その存在は、太陽と地球との位置に関係していたんですね!

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


銅のはなし』(技報堂出版)


身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)


『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
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