私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

イクビチョッキリの仲間+α:全品チョッキリフェア!第二弾

2021-05-19 10:34:58 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2021年5月19日(水)

全品チョッキリフェア!第二弾

コナライクビチョッキリかな? 大きさ3mmほど


ちなみに「チョッキリ」というのは、オトシブミ科の昆虫で
チョッキリもオトシブミも葉に卵を産み、チョキチョキ切って包んで『揺籃』という子育てのゆりかごをつくる。
もちろんのことだが、きれいな揺籃をつくる種類もいれば、雑なのをつくる種類もいる。
地面にポトンと落とすのもいれば、木にそのままついたままのもいる。
つくらない種類もいる。

さまざまなのである。

その中で、『落し文』、つまり「渡すことのできないラブレター」としてもてはやされてるのはごく一部。
俳句の三夏の季語として、成虫は知らんでも文学の世界でも超有名なのである。
その意味では、オトシブミという名をもらってる連中は、名も知れ光栄の至りなのかもしれんし
チョッキリと呼ばれる連中は、「葉をチョキチョキ切り取るやっかい者」になるから不幸なのかもしれんなあ。

さておき、5月8日のこと
山道を散歩してたら、どこからかプ~ンと飛んできたのがコイツ。


歩き回るのに下翅をしまおうとしない。


周りの樹木相や形・大きさからイクビチョッキリの仲間だと思うんだけど・・・
なんせ、昨春は「ヒメケブカチョッキリ」を「ゾウムシの仲間」だと思い込み
なんぼ調べてもわからず、「チョッキリの仲間」とわかったときは有頂天になったくらい、虫のこと知らん人だったからね。

間違えてたら申し訳ござらん。

「こんな小さい地味なチョッキリじゃね~!」
「何が『チョッキリフェア!』だ!」とご不満をお持ちの方へ

ご安心ください!
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ナミガタチビタマムシ 大きさ3mmほど


あの『玉虫の厨子』で有名なタマムシの仲間。
豪華でしょ~っ!
小さくてもタマムシ、コンパクトにポケットにしまえるのも便利でしょ~っ!


しかも、エノキの葉っぱ1枚で長期間飼育可能な超省エネタイプ。

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お早めに!(オッサン、またふざける)

ドロハマキチョッキリ:全品チョッキリフェア!第一弾

2021-05-18 09:05:40 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2021年5月18日(火)

本日より「全品チョッキリフェア!」開催

ドロハマキチョッキリのメス 大きさ7mmほど

20210513

金属光沢の緑色、上翅周辺に赤色をちりばめてる。

5月13日、久しぶりに山間の公園を散歩コースに選んだ。
カエデ類を食草にしてる虫たちを観察してみたかったからね。

そこでまず、出会ったのがコイツ


山道から少し離れたクヌギの若葉の裏にポツンと鼻くそか丸薬くらいの黒い影が見えて
とても届かないから、昨春かみさんが買ってくれてた100均の小さな小さな棒網をのばして、ポトン!
ヘビよけと杖を兼任してる棒網がはじめて正しく役に立ったぞっ!

のぞき込んで驚いたのなんの!
ドロハマキチョッキリやんっ!
ドロノキの葉を葉巻のようにクルクル雑に巻いて、揺籃をつくるチョッキリやんっ!

こんなとこで出会うとは!

あわてて、そこら辺の葉っぱを数枚採って、一目散にかみさんへと駆け寄って・・・
吟行してるかみさんにワアワアわめいてから撮影開始(迷惑なオッサンや!)

葉の縁にそって歩き


葉端にくると動きをとめる。

「飛びます!飛びます!」スタンバイ完了のサインだ。

ならばと、小さなカタバミ(?)の葉にのせて


飛んでいく様子を見させていただいたのであった。

なんせ図鑑でしか見たことのないチョッキリ!
こんなの死ぬまで実物に出会えるとは思ってもなかったし
図鑑の写真の大きさとはあまりにちがう小ささに
「誇大広告じゃねえかっ!」とチョッキリフェアのうさん臭さにケチをつけた後

・食草はドロノキに限らず、クヌギやカエデ・イタドリなどなど、いろんな植物であること
・この美しいツートンカラーは西日本限定であること
・オスは上翅の肩あたりに2本のトゲというかツノというかがはえてること を知った。

散歩1時間、撮影1時間。
誰もいない田舎の公園で、カメラを手にベンチでニヤニヤしてるシニアのおじさん。
はたから見れば怪しさ満点なんだろうけどね。

なお、もちろん市内から一歩も出ない直行直帰。
感染対策も行政の指導以上に完ぺきなる体と心の散歩だよ、念のため。

トートバッグに思い出を紡いで!

2021-05-17 10:31:08 | アート・カルチャー
2021年5月17日(月)

久しぶりに兄貴の刺繍、新作品の紹介!
ハムシ疲れの息抜きなんだけどね。
紹介してないままの作品が、いっぱいたまってる、どうしよ・・・

今日は、昨年11月11日に送られてきた刺繍の画像。

(オッサン、半年もほっといとるでっ!)

上から、シロギス・アカメバル・キュウセン♂なのだが
私らの地方では、キス・メバル・青ギザミと呼んでる。

なぜ、この3匹を一度に刺繍したのかといえば
兄貴・私ともに長年大変お世話になってる方がいて・・・
「何か感謝を形にしたいね!」と、話してて・・・
そのお方、狩猟本能の塊りのようなお方、釣りではこの3種を好んで釣っておられるからと

オリジナルトートバッグにしてプレゼント!


もちろん大変喜ばれたのは言うまでもない。
世界に一つだけの思いのこもったトートバッグ、胸に抱いておられた。

もちろん、すべて兄貴の手によるもので、私はなんちゃしておらん!(いばってどうする?)

素材となる魚の写真を送ったのと





今、あらためて見るとヘッタクソな写真やなあ~!
よくもまあ、こんな写真をもとにあんなステキな刺繍に仕上げたもんだ!

1種ずつ、額に入れて






フォトチャンネル『刺繍水族館ギャラリー』へと取り込むのだけが私の役割。

なんか自分が悪徳手配業者のように感じてきたなあ!

トホシクビナガハムシ:ひとまずハムシリーズ最終弾

2021-05-16 09:24:21 | ハムシの仲間
2021年5月16日(日)

ふう~っ! ひとまずハムシリーズ最終弾。
やっと、名前がわかったかもしれないハムシたちの在庫をはかした!

トホシクビナガハムシ 大きさ5~7mmほど


トホシ(十星)といいつつ、コイツは4紋型だ。

20210425

クビボソハムシ亜科のハムシで、トホシ(10紋)よりも、無紋・2~6紋型の方が多いらしい。
う~ん、紛らわしい名前だ。

4月25日、いつもの散歩コースの1つで、傍らの数本の野草に


たくさんの幼虫がついてるのに気づいて、しゃがんでのぞき込む。


「あ~っ! ドロオイムシ(クビボソハムシたちの幼虫)じゃ~っ!」


となれば親探し親探し・・・いた~っ!


初見のハムシであることは間違いない!


これだけ幼虫がいるならばと、1匹タッパーにとって撮影したのが最初の画像。

帰宅後、トホシクビナガハムシという名であること、食草がクコというナス科の植物であることを知る。


こうなると、すぐにでもこの散歩コースへ向かわねば・・・

と、4月25日に出かけた。(オッサン2日たっとるがな)

たった2日でクコの葉はボロボロになってて


ドロをおろしたおそらく終齢幼虫であろう1匹を、別の植物の葉にのせて撮影し


再び、親探しすると・・・
少し離れたところのクコの葉にいた!


20210425

うまく撮影できなかったけど、コイツらは無紋型っぽいな。

それから数日後の5月1日、知人に見せてあげたくて案内したら・・・
もはやクコの葉はボロボロボロボロ、幼虫もわずか。

もちろん成虫の姿もなく・・・・・・
みつけたのは、終齢幼虫とさなぎから羽化した跡のぬけ殻らしきもの。

20210501

今年ゴミ捨て係の散歩でみつけたアキニレにつくニレハムシもずっと観察してた。
コイツらは成虫ばかりをみつけたけど、小さなアキニレの葉をボロボロにして去ってくのにやはり約2週間。

なるほどなあ、ハムシたちのライフサイクルが少しだけわかったような気がしたぞ。
この2週間の時期をはずしたら成虫に会えないのかも?

さて、いろんなハムシを検索するとほとんどが『害虫』あつかい。
農家さんたちにとっての「やっかいな虫」として、いろんな対策が書かれてる。
確かに、この2週間のサイクルで作物を食べつくしていけば、大被害だよなあ。

ただ、食品となる作物を食草にしてるハムシたちは800種いる中では少数派。
大半のハムシたちは相手にもされず、その存在さえよく知られぬまま生活環境ごと開発・破壊されてく。
つくづくと人間は自分本位な生き物だ。

一部の熱狂的ハムシスト(私、勝手に名付けました)たちの手で標本にされることあれど
ほぼほぼ『知られて不憫、知られずに不幸』の虫たちだ。
そこんとこがいとおしい。

ヨツボシハムシとアトボシハムシ:本日もハムシリーズ第十弾

2021-05-15 14:42:27 | ハムシの仲間
2021年5月15日(土)

本日もハムシリーズ第十弾

ヨツボシハムシ 大きさ5mmほど

20210513

頭・胸の黄色、白地の上翅に4つの黒斑がある美しいハムシ

散歩中、寺の境内の裏に生えてるカエデの木で見つけ


ワイワイ撮影するのも失礼だし、チョコマカ逃げ回るだろうし・・・
コイツと葉を一枚失敬して、携帯してるタッパーへ入れ、近くのベンチへ。

いざ、撮影と思ったら・・・あっという間に飛んでっちゃった。

だから、タッパーの中での写真しかないんじゃ~、グスン!



コイツによく似たハムシに、アトボシハムシというのがいて

20210506

コイツはたまたま上翅前方に黒斑がほぼない2紋型

昨年6月頃だったかな?
散歩中にかみさんがみつけて、チョコマカしてうまく撮影できなかったことがある。
その苦い思い出以来の出会い。

今回は、そこそこの撮影ができたんだよ。


しかも、上翅前部中央にうっすら黒斑がみえる3紋型のメスもみつけて


それなりに撮影できるようになったと思ってたのになあ。
慢心してたなあ。

外食や観光旅行・釣り遠征なんて、場合によっては周りに迷惑をかけかねない状況下で、1年以上続けてる近場の散歩。

都会ならさておき、小さな都市なら「何もできない、ストレスがたまる」なんて言ってないで
代替プランとして、カメラとタッパーを手に、地元の山すその小道を歩くのもいいんじゃないのかなあ?
ひと気はないけど、虫気や花気のある小道をね。