私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アブラゼミの羽化

2021-07-21 13:45:12 | セミ・ヨコバイ・ウンカなどの仲間
2021年7月22日(水)

アブラゼミの羽化

20210717

横から


腹側から


まだ、腹部にたっぷりの樹液がたまってる。
これからおしっこをして、スッキリした体つきになるんやろな。

先日、友と夕涼みを兼ねた夜散歩中に出会った。
暑い中、無理して出かけることもないし、市内の近場で楽しめることもほどほどにあるもんな。

手洗い場にもいた。


羽化の瞬間も見ることができたりもした。


「まだ、21時頃なのに羽化がはじまるんやなあ」と友。
「昔、キャンプで真夜中に羽化を見たよ。みんなでライト照らしたから羽化が止まって・・・」
「そりゃ、セミに謝らんといかんなあ」
「ごミーンミーンなさいってか?」
「そら、ミンミンゼミや!」

んでもって、友の問いかけ
「いったい何時頃セミの幼虫は地中からよじのぼってくるんやろか?」が気になった。

なんせ私ら2人とも昆虫のこと、経験も乏しいシロウトなのである。

気になったことは確かめねば・・・
と、昨夜18時過ぎにフードロスを避けるための買い物(要は値引きシールだな)を済ませ
その近くの公園へ寄ってみた。

まだ、明るい19時前に「いたっ!」

LED照明を当てながら、デジカメのストロボも効かせてパチリ!

木の根元近くで、じっと羽化の体制を整えてるじゃん!
でも、これではいつよじのぼったのかは明らかとはいえんもんな!

「こっちの木でのぼってるよ~っ!」と、かみさん。
いつもながら、生き物観察で優れた能力を発揮してくれるわ。


秒速1cmほどの速さかな? ズンズンのぼってく。


照明が迷惑になってるようだから、ここまでにしとくか。
時刻は、19時半前、まだ懐中電灯も持たずに犬を散歩してる人がいたくらいの明るさ。

少なくとも、アブラゼミの中には
『まだ明るい夕まずめに羽化をしようとよじのぼりはじめる」ヤツがいるということになるね。

こんな観察なら小さな子連れの親子でも安心してできるかもね?

この綿虫は? アミガサハゴロモ終齢幼虫かな?

2021-07-20 10:29:04 | セミ・ヨコバイ・ウンカなどの仲間
2021年7月21日(火)

暑い日が続くねえ。
こんな日は「花火大会」に限るよねえ。

21210719

皆さんも、ぜひ納涼気分だけ味わってくださればと・・・

なんてのは、もちろん軽い冗談で・・・
最近は、夕方や夜の散歩に切りかえたんだね。

と、公園の手すりにコイツがちんまり止まってたというわけ。


俗に『綿虫』と呼ばれてるハゴロモの仲間で、5mmほどの終齢幼虫みたい。

ウロウロはするけど、昼間のように飛ぼうとしない。


ちゃんと写ってるかどうかはさておき、撮影は楽だ。


「問題は帰宅後なんだよなあ~」と思いつつ、ついつい美しくて・・・


ちょうど昨年の今頃も綿虫みつけてて、昼間で撮影はうまくいかんことはさておき
後から調べるのにとっても苦労したのを思い出したから。

で、今回、ネット上の画像を拾いながらシロウト式消去法でいくことにしてみた。
だから、合ってるかどうかはあてにならんけど

アオバハゴロモ(10mmほど:20200817)ではないな?

終齢幼虫は親と同様にうすい緑色、こんな模様は出てないみたいだなあ。


スケバハゴロモ(11mmほど:20200712)なら嬉しいんだけどなあ。


コイツには、一度しか1匹しか会ってないもんなあ。
この終齢幼虫も全身うすい翡翠色だから違う気がする。


ベッコウハゴロモ(10mmほど:20200725)も茶色っぽいのや


緑がかった(10mmほど:20200817)のもいたけど


どうやら、コイツらでもないみたい。
体にある模様はそこそこ似てるんだけどなあ。
コイツらの終齢幼虫の目は、小学低学年のときには喜んだテストの5重丸みたいになってるもん。


となると、去年近所アチコチでみたアミガサハゴロモ(10mmほど)かな?

20200628


体の色や模様、目の感じからいえば、コイツが一番似ているようだね。

ということで、この綿虫は「アミガサハゴロモ終齢幼虫」ということにしておくけど
間違ってたら、どんどんご指摘大歓迎・感謝感謝なので・・・

キオビクビボソハムシに再会:新ハムシリーズ第14弾

2021-07-19 11:05:25 | ハムシの仲間
2021年7月19日(月)

キオビクビボソハムシ 4mmほど

20210711

友と山間を散歩中、荒れ地の野草にいて・・・
ツユクサを食草(ホスト)にするらしいけど、長ぐつ履いてテクテクしてる爺に驚いて出てきたのかもしれない。


ラガーシャツのようなデザインが粋なハムシだねえ。


コイツとは、実に久しぶりの再会なのだ。


あれは、ほぼ1年前、アマモ場の生き物採集をした日のこと。
干潟が現れるまでのヒマつぶしの散歩中にバッタリ!


そのときは、私の町のほぼ南西部の端っこの海辺の二次林横の荒れ地に、たった1匹。

今回は、私の町のほぼ北東部の端っこの山間部の荒れ地に、たった1匹。

なんかとっても不思議な気分になった。
友に知らせようとしたら、アッサリ飛んでいっちゃって・・・

「ハムシ探し」を日常の散歩の小さな楽しみにして、はや1年半。
たった2匹しか出会えてないんだなあ。

広域に分布してるみたいだけど、「出会える機会が少ない」とネット上にも書かれてたりする。
確かになあ~・・・
生息密度は低くて、人為的影響を受けやすいデリケートなハムシなのかもしれんなあ。

アカクビボソハムシ上翅紺型:新ハムシリーズ第13弾

2021-07-18 08:15:01 | ハムシの仲間
2021年7月18日(日)

アカクビボソハムシ 5mmほど

20210711

友との散歩中、荒れ地のツユクサ科の野草にいて・・・


撮ろうとするとプンプン飛んで・・・
「何しとるん? そいつまだ撮っとらんかったんな?」と、友にせっつかれ・・・
「たぶん、何度か見かけてきたけど、撮影うまくいったことがないわあ~」

「しかたない」とつかまえて、帰宅。

冷暗所で一晩過ごしていただいてから、我が家の横に生えてたツユクサにて撮影した。
何せブログ初登場の生き物だからね、時間をかけて丁寧に撮影してやらないと・・・

ツユクサ類を食草(ホスト)にしているクビボソハムシ亜科のハムシ。

「アカクビボソハムシという名なのに青いじゃないかっ!」という注文もあろう。
私もそう思う。
ただ、コイツら上翅の色彩変異が多様なのである。
全身が胸部の赤色のヤツ(時にアカクビナガハムシと間違えてる方もおられるくらい)もいれば
上翅が赤地に紺の斑点のヤツもいれば
コイツのような模様のヤツもいるのである。


だから生き物はおもしろいよねえ。

「ほな、さいなら~!」と去ろうとするコイツの尻のオレンジ色もなかなかのセンスやね。


と、もちろん元の場所へ出かけるまで、逃がしはせんぞ!

ヒグラシ?ハルゼミたち?論争勃発!

2021-07-17 10:24:40 | セミ・ヨコバイ・ウンカなどの仲間
2021年7月17日(土)

友と「生き物探し散歩」をしたときの話。

「そういや昨夜来てみたらトイレの壁に小さなセミがいてね」
「そりゃあ、ハルゼミとちゃうんな? ヒグラシなんか鳴いちょらんもん!」
「そうかなあ? 画像また送るわ」と送られてきたのがこれ。

20210710

「ヒグラシに間違いありません!」との友の言葉つき。
なんだとっ!

私、はっきりセミの区別もつかないんだけど・・・
でもなあ、この日ヒグラシなんて鳴いちょらんし
「ジージー ジージー」と小さな声で鳴いてたのはニイニイゼミでもアブラゼミでもないしなあ。


そのトイレ近くの洗い場で、小さく細長いセミの抜け殻を見つけた。

20210711(以下の生態画像も同日)

「持って帰って調べてみるわ」と
上から

横から

20210712

【自然しらべ2007】調査マニュアル(日本自然保護協会 )内にある
セミのぬけがらのしらべ方(北海道~九州)PDF
にそって、検索をすすめていった。

ヒグラシかハルゼミたちのどれかにはなりそうなんだけど・・・
そもそもヒグラシは何度も見てきてはいるが、ハルゼミたちは一度も現物をみたことがないシロウトだもんな。

「え~っ! 触角の第3節と第4節の長さを比べんといけんのんかいっ!」

「セミのぬけがらのしらべ方(北海道~九州)PDF」より一部抜粋

「撮影し直しやんっ!」と、触角にピントをあわせて何枚も何枚も撮りなおして
一番わかりやすい画像はこれ


第3触角の長さをB、第4をAとしたとき


A÷Bが
2倍以下ならヒグラシ
2.5倍ほどならエゾハルゼミ
3倍ほどならヒメハルゼミ(第5節が急に細くなる)
4倍ほどならハルゼミ    ということらしい。

測ってみたら、ほぼぴったし3倍。
ヒメハルゼミか! でも、第5節が急に細いかどうかわからんしなあ・・・

この空蝉は少なくとも『ヒグラシではない』ことにはなった。
じゃあ、あてはまるヒメハルゼミかというと、これがまた確かだと言えないんだよね。

広島県では
・ハルゼミが最も一般的で、松林に多くみられる
・ヒメハルゼミは、カシ林に局所的にみられる
・エゾハルゼミは、比較的高い山地にみられる らしいんだよなあ。

見つけた場所は、県内ではさほどの高地ではなく、松林もカシ林もある森林公園なんだよね。

結論としては、7月だから端境期、友が見つけた成虫は『ヒグラシ』で
2人で見つけた空蝉は『ハルゼミのどれか』ということで、折り合いをつけようじゃないか!

※ どなたかこのセミたちをはっきり判別できる方がおられたらお教えください。

ちなみに、カシ・ナラ系の木の根元にも


みつけたけど、そんときはこんなにややこしくなるとは思いもせなんだし・・・

すぐ横に「抜け殻にしがみついてたニイニイゼミ」がいて


そっちに気をとられてたからなあ。
そうじゃっ! 曖昧さを生んだのは全部ニイニイゼミが悪いんじゃっ!