柳田邦男著の「言葉の力、生きる力」の本を読んで、リコの感じた事を書いてみます。
9月3日のブログにこの本の紹介をしましたが目次だけで内容を詳しくは書かなかったのでまず、第1弾として序文ともいえる柳田氏の文章を紹介します。
はじめに言葉があった。それは確かだ。
だが、ケータイ、ネット時代に突入して以来、情報は怒涛のように駆けめぐっているのに、言葉はイマジネーションの膨らみを失って、痩せ細った記号と化し、かけがえのない沈黙の間合いさえ、ミヒャエル・エンデの暗喩を借りるなら、「時間的貯蓄銀行」に収奪されてしまった。一体、終わりまで言葉はあるのか。この危機的な時代状況の中で、この3,4年、どんなエッセーや評論を書いていても、私の頭の中には、「言葉に命の響きを取り戻さなければ」 が働いていた。
言葉の危機は、心の危機であり、文化の危機だ。
(言葉の力生きる力、序文から転載)
順次、この本でリコが感動した頁を紹介しますが、人によって心に響くものが違いますのでどうぞこの本をご自分でお読み下さい。