正岡子規
2021-07-20 | 短歌
他の本を探していて近代の詩人、第一巻『正岡子規』が出て来ました。
珍しい写真が在ったので内容をダイジェストで紹介します。

1993年9月、発行 潮出版社刊

19歳の子規と母

29歳の子規、
日清戦争の従軍、4月19日に旅順に上陸。
五月に吐血して帰国、神戸病院に入院。


東京、田端の大龍寺の墓
1902年(明治35年)9月17日、享年34
子規の生涯で心温まる話しは高浜虚子が贈ったガラス障子です。
この外の見えるガラスのお陰で子規は寝ながら(赤印は子規の病床)にして庭の花や鳥たちを見ることができました。



寝たきりに成っている子規は妹の律さんが大きな鳥かごに色々な鳥を入れてくれたので(緑マーク)耳の達者な子規を楽しませました。
いちはつの花咲きいでて我目には
今年ばかりの春行かんとす 子規

いちはつは4,5月に咲きます。9月に亡くなった子規は正に今年ばかりのいちはつを見ました。
リコが短歌の東京全国大会で東京・根岸の子規庵に行った時に「いちはつ」が植わっていました。
子規が亡くなって100年以上経っているのに「いちはつ」が植えてあるのには驚きました。
リコは思わず「主無しとて花咲き続く」と浮かびました。

この本から子規庵の部屋の図を転載しました。
②子規の葬儀に続く