つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

目が離せない千両役者。~キングコング(1976)。

2017年01月13日 08時48分33秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載第三十一弾は、映画「キングコング」。

数あるモンスターの中でも、知名度の高さで一二を争う「キングコング」。
1933年、初めてスクリーンに登場してから、幾度となく映像化されてきた。
後世に与えた影響力は甚大この上ない。
いわば、クリーチャー界の花形・金看板を主役に立てた作品で、
鮮明に記憶に残っているのは、ハリウッド制作の1976年公開版だ。

<あらすじ:
 南太平洋上・絶海の孤島に、海底油田を探し求める一行が上陸。
 目論見は空振りに終わるが、原住民が“コング”と呼ぶ巨大なゴリラを
 カラのタンカーに乗せて、ニューヨークへ持ち帰る。
 盛大な見世物興行によって、一儲けしようという腹積もりだ。
 しかし、コングは摩天楼の森に飛び出してしまった!・・・>

映画のコストは、2500万ドル(当時のレートで70億円以上)。
その多くが主人公につぎ込まれた。
人が着る「スーツ」。
機械仕掛けの「実物大の手」。
身長20メートル、重さ5トンの「等身大ロボット」など、
CGが未発達だった当時、職人技を駆使した特撮でリアリティを追求した。

今回のイラストは、精巧なコングハンドの上で、ヒロインが弄ばれるシーン。
荒ぶる神への生贄として捕まった美女の服が、
野太い指でチョイチョイされるうちに開けてしまうのだ!
映画館の暗闇の中で息を詰め、巨大類人猿が暴れまわる様子を見守っていた小学生の僕は、
思わぬセクシーな展開に大コーフン。
目が釘付けになったものである(笑)。

彼女…「ドワン」役を演じたのは「ジェシカ・ラング」。
80年代は、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」、「トッツィー」、「女優フランシス」に出演。
アカデミーの助演女優賞に輝く。
90年代に「ブルースカイ」で、同主演女優賞を戴冠。
去年、ブロードウェイの舞台作品では、トニー賞も獲得。
本格演技派女優のスクリーンデビュー作が「キングコング」だった。

さて、作中終盤。
「コング」は、マンハッタンの「ワールドトレードセンター」によじ登る。
この映画で、2011年9月11日を境に消えてしまった
ツインタワーを偲ぶのも一興。

そして、間もなくホワイトハウスに君臨する
「キング“トランプ”コング」の言動・動向も大いに注視したい。
コメント
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