つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

A STREET SCENE.

2017年01月10日 07時35分23秒 | 日記
過去の投稿でも度々触れてきたが、わが津幡町の人口は緩やかに増加中。
町公式HPで「住民基本台帳に登録されている人口・世帯数」を閲覧すると、
平成28年の人口推移は、慶弔や年度替わりの異動により減少する月もあるが、
世帯数は右肩上がり。
やはり、立地環境の良さ、行政の努力などが相まって、
隣接する金沢市へのベッドタウンとして機能しているからだと思う。
およそ7年前に愛犬を伴った散歩を始めてからずっと、
建築中の住宅(集合住宅を含む)を見かけない日はないと言っても過言ではない。

新しい家が増える。
それは、いい。
しかし、それは「何かが失われる」事と同義だ。

春には早苗が、秋には黄金色の稲穂が揺れていた田んぼ。
子供の頃に遊んだ原っぱ。
盛夏に木陰を与えてくれ、虫取りに興じた大木。
路地裏で嗅いだ匂いや、垣間見た喧騒。
歓声が響く駄菓子屋。
買い物に連れて行ってもらい、嬉々として品物を選んだお店。
真新しい家が建つ前には、そんな「思い出の場所」があった。

決して、変遷を否定している訳ではない。
移り変わりは世の常。
栄枯盛衰は世の理。
しかし、時々、一抹の寂しさを覚える。
例えば、次の2枚の画像を見比べていただきたい。

「ファミリーデパート ムラサ」の在りし日と、消えた今。

建物が残っていれば、訪問して追想に浸る事ができるが、
無くなってしまえば、次第に記憶が薄れてゆく。
それが寂しい。
ALL THESE PLACES HAVE THEIR MOMENTS.
「レノン=マッカートニー」による名曲「イン・マイ・ライフ」の心境なのだ。

また一方で、変遷は新しい興味も生む。

「ムラサ」跡地向かい、焼き鳥居酒屋「竹蔵」の後に、
こじんまりと洒落たバーが開店。
「ソラナム」は、花の名前か?
店内ボードのお品書きには、カレー、チーズオムレツ、コールドミートなどの文字。
機会を作って、飲みに行ってみよう。

(※2010年8月17日
  2011年9月13日/12月29日
  2013年2月23日に、ムラサと周辺店舗の関連記載アリ)
コメント
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