つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

フィクションとデジタルの少女 ~ 未來とアン。

2017年06月03日 05時47分29秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載、第四十五弾は、異なるキャラクターをオーバーラップ。
「アン・シャーリー+初音ミク」。

最近、イラストを描く時のBGMはボーカロイドが多い。
VOCALとANDLOIDで、VOCALOID。
これが、PCでの音楽製作を目的とした音声合成技術、及び、応用製品の総称なのは、
もはや、多くの方がご存知だろう。
また、VOCALOID界随一の人気者が「初音ミク」である事もまた然り。
その歌声や存在に対する好みは分かれるが、個人的には魅力を認めている。
人の声に近いが完璧ではなく、少し不自然で不思議な聴感がいいなと思う。

そして、「アン・シャーリー」。
20世紀初頭に出版されたカナダの女流作家「L・М・モンゴメリ」の長編小説、
『赤毛のアン』の主人公。
こちらも多くの説明は不要の名作だが、復習の意味で、少しだけ振り返ってみたい。

「アン」は、生まれてすぐに両親を失った天涯孤独な女の子。
髪は赤毛、やせっぽちで大きな瞳が目立つ顔はそばかすだらけ。
そんな自分の容姿に劣等感を持つ気分屋な反面、
豊かな感受性を活かした空想の力で悲しみを乗り越える力強さを備えている。
孤児院から引き取られ、里親が暮らす場所…
プリンスエドワード島のグリーン・ゲイブルズで愛情を知り、
友人や同級生たちと過ごす学校生活を通じて成長していく物語だ。

昭和53年(1978年)にテレビアニメ化された際、僕は、熱心な視聴者の一人だった。
当時は今と比べて放映期間が長く、一年がかりのロングランシリーズ。
ビデオデッキはなく、毎回、万難を排してブラウン管の前に陣取り、
彼女が、可愛らしい少女から、美しく聡明な女性になるまでを追った。
観ている側もそれなりに多感な時期ゆえに、共感したり、反発したりした。
また、音楽もよかった。
オープニング、エンディング共に、練り上げたオーケストレーションアレンジ。
「大和田りつこ」(敬称略)の歌声も、流石は声楽家らしく伸びやかで素晴らしい。
壮大、美麗、躍動…いくら言葉を連ねてみても、こればかりは聴かねば解らない。

傑作アニソンの「初音ミク」バージョンもある。
ご興味があれば、聴き比べてみてはいかがだろうか。
コメント
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