つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

本場でも場外でも、菜花揺れて。

2016年04月13日 00時26分30秒 | 賭けたり競ったり
「本場」と書いて「ほんじょう」と読む。
これは、競馬、競輪、競艇、オートレースに共通していて、
実際にレースを行っている場所を指す。
ネットでの生中継観戦や、ネット銀行を通じて投票が可能になり、
どの競技も本場開催の入場者数は、ピーク時に比べて目減りしているのが現状。
寂しい限りである。
時間と足を使ってわざわざ本場へ足を運び、
目の前で勝敗の行方を見守りながら打つのは、やはり楽しいからだ。
熱気、迫力、落胆、歓喜、B級グルメ、ご同輩の身勝手な予想話に自慢話。
モニター越しでは伝わらないモノが、そこにはある。

僕は「競艇」を主戦場としているが、公営競技が盛り上がるのは大歓迎。
石川県におけるそれは「競馬」である。
…嬉しい事に、きのうの「金沢競馬場」は、平日開催にも拘わらず多くの人出で賑わった。
1人のアイドル見たさに。
金沢でも菜七子フィーバー!開門前からファン1000人
菜七子効果で金沢競馬の売り上げ大幅アップ!
16年ぶりに誕生したJRA女性騎手「藤田菜七子」ジョッキーがやって来たのだ。

仕事の合間を縫って、僕も本場へ出かけた。
…と書くとサボっているようだが、金沢競馬は取引先でもある。
半分仕事みたいなものだ。
つまり、半分仕事じゃないけど(笑)。
ま!とにかく!平日とは思えない光景。

メインスタンドもパドックも盛況。

出走前の競走馬に配慮して、さすがに声援は飛ばないが、
お目当てのアイドルが現れると一斉にシャッターが切られる。
もちろん、ご多分に漏れず僕もカメラを構えた。



「菜七子」ちゃん…意外と逞しい。
厳しい体重制限を課せられる競馬の騎手は小柄なタイプが多いのだが、
他と比べても遜色のない骨格、肉付きなのは、鍛錬の賜だろう。
持って生まれた筋力差を埋めるため、相当な努力をしているに違いない。
しかも、前述の通り、体重をいたずらに増やさず。
更に、あちこち引っ張りだこの過密スケジュールの中で。
う~ん、大変な事だ。
だからこそ結果が残せる。素晴らしい。
菜七子 金沢競馬で自己最高の「2勝、2着2回」
当日の様子は、それぞれのリンク先に詳しい。
しかし、いつまで保たれているか分らないので、
簡潔に「菜七子フィーバー」について記録しておきたい。

@開門前に1,000人あまりのファンが並んだ(普段の20倍強)。
@入場者数は、4,162人(昨対同日3倍弱)。
@売り上げ、およそ3億6,000万円(昨対同日1.7倍)。
@競技成績は、7鞍に騎乗し2勝、2着2回、4着、8着、11着。
 配当の対象になる3位以内に、2位以上で5割以上絡んだ。スゴい!
@12R中3つが冠レースに。
 1R「ようこそ藤田菜七子騎手杯」。
 6R「藤田菜七子騎手来場記念」。
 9R「がんばれ菜七子さん!」。
@新人騎手としては異例の紹介セレモニーが行われ、
 およそ1,000人が詰めかけた。

ラストに番外編のリンクを張る。
金沢の老舗おかしメーカー「菜七子大福売りたい」とラブコール
これ、金沢ではなく、我が津幡町の「高倉製菓」である。
過去に拙ブログでも紹介した「千寿大福」の製造販売元だ。
もしも「菜七子大福」が実現したなら、買い求めます(笑)。

本場の外で菜花が風に揺れる初夏。
本場の内でも「菜七子」という明るい大輪の花が咲いた。

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空でも、川でも、地上でも。

2016年04月10日 09時30分50秒 | 自然
地球上には、生命が満ち溢れている。
極寒の極地から高温多湿の熱帯。
深海から高山、空中に至るまで、様々な生き物がいる。
それはつまり、この星が豊かである証拠だ。

ご多分に漏れず、我が町も豊かな自然に恵まれている。
今朝の散歩で津幡川の水辺を訪れてみた。

閉じた水門の際では、せき止められた大量のゴミが漂着。
プラスチック類も散見できるが、多くは自然由来の枝や竹など。
川面を覆いつくすそれらの間を泳ぐ水鳥を発見。

盛んに首を動かし、水の中に嘴を出し入れしている。
どうやら何かを漁っているらしい。
枝の下を棲み処にする、小魚や虫や水生昆虫がいるのかもしれない。
彼らにとっては、絶好の餌場という訳だ。

更にツバメも飛来。

動きが速いため、その姿をカメラに収めるのは難しい。
画面右隅に辛うじて1羽だけ捉える事ができたが、
実際は20~30羽程度が、縦横無尽に飛び回っていた。
これから巣をつくり、産卵し、雛を育て、種のバトンを未来に繋いでゆく。

そして、わが愛犬「りくすけ」も元気である。

住吉公園にて、松ぼっくりと記念撮影。

ホームセンター「コメリ」店頭にて、リアルな動物のオブジェに、ややビビり気味。(笑)
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津幡短信vol.15

2016年04月09日 14時26分59秒 | 津幡短信。
自分の目で見た、津幡町に関するごく短いニュースの不定期通信。
今回は2本立て。 まずはこちらから。

【久方の光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ】



金沢に満開宣言が出てから一週間近く。
数日前に空から齎された「花散らし」の雨と風によって、
染井吉野は花の見頃を終えようとしている。
代わって顔を覗かせて来たのが、若葉。
いわゆる「葉桜」への移行が進んできた。
これはこれで、趣きがある。
取分け、葉の色にほんのりピンクが混ざった代わり端は何とも初々しい。
葉桜は、花を惜しむ気持ちと、若葉を愛でる思いが交錯した初夏の季語。
早くも春は、次の季節にバトンを渡す準備を始めたようだ。
旧・津幡小学校前庭の池では、オタマジャクシが泳いでいた。


【風吹けば峯にわかるゝ白雲の 行きめぐりてもあはむとぞ思ふ】


おやど橋の袂の一角。
かなり築年数が経ったであろうプレハブの車庫が撤去されていた。
建て替えるのか、あるいは、別の目的地に転用されるのかは分からない。
ともかく、キレイに上物が取り除かれていた。
エリア内に足を踏み入れてみたところ、
長く車庫の陰に隠れていた倉庫が露わになっていた。

ガラスの向こうには、積み重ねられた古い酒樽。
一体どれだけぶりに人目と陽の目を見たのだろう?
何しろ僕がこの光景を目撃したのは、小学校低学年の時分。
すっかり忘れていた存在に突然再会し、軽い驚きを覚えた。

<津幡短信vol.15>
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春の便乗まつり2016。

2016年04月03日 12時00分41秒 | 日記
「便乗」には、2つの意味がある。

一つは「他の人が乗物に乗るのを利用して、ただで相乗りする」。
一つは「チャンスを巧みに捉えて、他の権威・行為などを利用する」。

何処と無くあまり感心できないニュアンスが含まれているが、
何かに便乗するのは決して珍しい事ではない。
仕事上でも、プライベートでも、ボートレースでも、
展開を見極め、時流に乗ってゆくのは大事なのである。
…きのう投稿した通り、今、世間は「桜の季節」。
これを逃さずに、便乗しようとする宣伝が目につく。


「春のギフト」。
桜の花をデザインした懸垂幕に赤文字で訴えるそれは、
見る者の心をウキウキさせる。
進学・入学、就職、転勤など、年度替わりの異動が伴う春は、
お中元やお歳暮に次いで、ギフト需要が高まるタイミングだ。


「春の飲料」。
飲料の自動販売機のポップで春らしさを演出するのはお茶の類。
コーヒーや炭酸系などでは、なかなかこうはいかない。
4月末は「一番茶」の収穫シーズン。
春と茶は相性がいいのである。


「春のお菓子」。
和菓子は季節感を取り入れるのに長けている。
春だけでも、桜餅、花見団子、牡丹餅など、種類が豊富だ。
最近は洋菓子も同様の取組が盛ん。
津幡町にある「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ」の工場壁面、
「YUKIZURI」の看板も桜色に。
春季限定「YUKIZURIさくら」只今販売中。
「辻口パティシエ」…商売熱心である。

さて、ラストは春ではなく「流行り」に便乗したのではないかと思える一枚。

日本共産党幹部会委員長のヘッドロック!
「力あわせ」のコピーと、最近のプロレス人気を意識したポーズと見た!
「志位さん」、いかがでしょうか?
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サイタ サイタ サクラ ガ サイタ。

2016年04月02日 16時00分02秒 | 草花
本日の投稿タイトル…「サイタ サイタ サクラ ガ サイタ」は、
昭和8年(1933年)より7年間使用された国定教科書、
通称「サクラ読本」の巻頭の文面である。
明治37年(1904年)にスタートした国定制度。
その四期目教材は、初めて挿し絵、表紙とも色刷りを採用。
単語ではなく文章法での滑り出しも、日本の教科書史上初。
幾つかの点で「サクラ読本」は、画期的な一冊と言える。

しかし一方で、時代を反映した面もあった。
「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」が象徴的な一節。
他にも、天の岩戸伝説、羽衣伝説などの神話や、
猿蟹合戦、浦島太郎などの昔話を教材にしている点は、
愛国心を促す意図が見受けられる。

…ま、ともあれ、
学び舎の窓から桜を眺めながら読んだであろう当時の新一年生たちは、
新しい環境で過ごす時間に胸を躍らせたに違いない。

そして、今年も日本人の胸を躍らせる季節が到来した。
おととい3月30日、金沢地方気象台は、金沢での染井吉野の開花を宣言。
境を接するわが津幡町でも花の姿を散見できる。

 
 
何と淡く、何と美しい。
限られたごく短い期間で一斉に咲き、潔く散る桜。
奥ゆかしくも情熱的な花は、日本人の美意識に合うなと思う。

上記3枚の画像は、いずれもJR本津幡駅前の「一本桜」を撮影したもの。
かつては、駅舎周辺の発展を祈念して桜の木々が植えられていたそうだが、
現在は、この一本を残すのみ。
花の開き具合から、4~5分咲きといったところか。
今日は気温が上がり暖かくなった。
見頃の訪れは早いかもしれない。

『明日も愛犬の散歩がてら花見に出かけよう』などと考えつつ歩いていたら、
代掻きの作業に行き当たる。

1ヶ月後には可愛い早苗が。
夏には緑の草原が。
秋には頭(こうべ)を垂れた黄金の実りが現出するだろう。
主役は「コシヒカリ」。
脇役は「人間」や「カエル」「鳥」「虫」など。
照明は「太陽」と「雲」。
効果は「雨」と「風」。
まだ泥と水と枯れた切り株しかない田んぼでは、
やがて賑やかなキャスト達によって、ドラマチックな変遷が繰り広げられる。
桜の花は、農耕という劇の幕開けを告げる「1ベル」なのだ。
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