「消費税減税」でれいわ山本太郎代表と野党の共闘が加速
国民民主党の玉木代表が30日、秋の臨時国会で「消費税減税法案」の提出を検討する考えを示した。現在8%の消費税の税率は、10月に10%に引き上げられる。臨時国会は増税後の10月4日召集の見通しなので、上がってしまった税率を8%に戻す法案を提出したいということだ。「消費税減税」といえば“元祖”はれいわ新選組の山本太郎代表だ。「消費税ゼロ」を公約に参院選で躍進した後、他の野党との共闘について「消費税5%で手をつなげるのであれば全力でやりたい」と、まずは減税が条件だと言っていた。玉木発言は山本氏を意識したものなのか。実はここへきて「消費税減税」でれいわを含めた野党共闘に現実味が出てきている。つい最近、立憲民主党議員らが、昨年6月に消費税(物品サービス税)を廃止したマレーシアを視察したのだが、その一行に山本氏も参加したのだ。
27日の立憲の両院議員総会では、「共産、れいわとの協力は避けられない。早めに研究すべき」との意見も出たという。「消費税減税」でいよいよ野党共闘が加速する可能性が出てきたか。「山本氏がれいわを立ち上げたのは、野党再編が進まないから。つまり、れいわが触媒となって、野党が1つになる流れをつくりたいと思っている。『消費税ゼロ』と言っていたのを『5%』としたのは野党への歩み寄りであり、玉木氏が『8%に戻す』と言うのも、れいわへの歩み寄りでしょう。れいわを軸に野党が結集する動きとみていいのではないか」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)面白くなってきた。