米NY市長選に「ベーシックインカム」提唱のA・ヤンが出馬
ヤンはパンデミックの間に、その他の裕福なニューヨーカーたちと同様に、郊外に避難していたため、地元の住民から支持されるかどうかが懸念されている。彼はまた、長年ニューヨークに居住しているにも関わらず、地元の選挙に投票した経歴が無く、政治に無関心だったことも指摘されている。
ヤンはニューヨークのシェネクタディで生まれ、市の北のウェストチェスター郡で育った後、過去25年間ニューヨーク市に住んでいる。政界で無名だった彼は、2020年の大統領選に向けての活動で一気に有名候補に浮上した。
彼は大統領選で「自由の配当(The Freedom Dividend)」というアイデアを公約に掲げて注目を集めた。これは、18歳以上の全ての米国民に月額1000ドルのユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)を支給するという政策で、経済環境の急激な変化によって生活が不安定になっても、UBIによって困窮を緩和できるというのがその狙いだった。
しかし、彼の選挙運動は最終的に失敗し、ニューハンプシャー州の第1次選挙を終えた時点で選挙戦から脱落した。ヤンはその後、CNNの政治コメンテーターに転身していた。