麻生財務相「一律10万円再給付ない」発言に若者も怒り心頭
ネット上は非難ごうごう(麻生太郎財務相)/(C)日刊ゲンダイ
コロナ禍で苦しむ庶民生活など、少しも考えたことがないのだろう。
19日の閣議後会見で、昨年の緊急事態宣言発令時に行われた国民一律の「定額給付金」の追加支給について問われ、「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」と切り捨てた麻生財務相。1979年の衆院選初当選から数えると、国会議員生活は40年近く。短命政権に終わったとはいえ、総理大臣を務めた経験がありながら、今の国民生活がどういう状況にあるのかを全く理解していないらしい。
麻生大臣は以前から「口の悪さ」で知られていたものの、メディアの“麻生節”という常套句で誤魔化され、見逃されてきたため、本人は「何を言っても許される」と勘違いしたのだろう。年齢を重ねるにつれて会見で傲岸不遜な態度が目立つようになり、このコロナ禍で若者などから麻生大臣の資質を問題視する声が出始めた。
今回の「(定額給付金を)支給するつもりはない」と突き放した発言に対しても、ネット上は非難ごうごうだ。
<私たちが納めた税金で毎日いい物食べながら、国民には自粛を求めて緊縮しろというのはおかしい><納税は国民の義務とはいえ、なぜ、上から目線でカネはやらないなどと言われなければならないのか。支給云々は大臣が決めることではなく、国会で決めること。麻生大臣のカネではない。国民のものだ>
<国会議員を支給対象から外せばいいだけ。このままだと本当に失業者ばかりになってしまう。麻生大臣は、国民は税金を納めるだけの存在としか考えていない>
パンケーキ好きのたたき上げ、などと評されていた菅首相もコロナ禍で化けの皮がはがれたが、麻生大臣の“正体”に国民もようやく気付き始めたようだ。
命守る政治を
19日行動
総がかりなど
総がかり行動実行委員会などは19日、国会議員会館前で今年初の「19日行動」を行いました。500人(主催者発表)が参加。PCR検査拡充や十分な補償などまともなコロナ対策に背を向ける菅政権を批判し、「市民と野党が力をあわせて命と暮らしを守ろう」とアピールしました。
総がかり行動共同代表の小田川義和さんが主催者あいさつ。菅首相の施政方針演説に具体的なコロナ対策がないばかりか罰則を設けようとしていると指摘し、「悪夢の自公政権と言って差し支えないと思う。命と暮らしを守る政治を、野党と力を合わせて実現しよう」と訴えました。
日本共産党の田村智子副委員長、立憲民主党の近藤昭一衆院議員、社民党の福島瑞穂党首、参院会派「沖縄の風」の高良鉄美参院議員があいさつ。
田村氏は、コロナ対策を前進させるために野党は国会で力をあわせていくと表明。「罰則ではなく、一人ひとりの命を守る政治が必要です。ご一緒に声をあげていきましょう」と呼びかけました。
主催は、総がかり行動実行委と「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」です。
- 経団連 ベア要求に背/コロナ口実 ため込み続ける/経労委報告
- 罰則で私権制限強化/感染症対策に逆行/特措法・感染症法改定案
- 命守る政治を/19日行動/総がかりなど
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- 除雪に国の支援を/新潟・上越 武田氏ら豪雪被害調査
- 菅政権の対中姿勢/無法に物言わぬ卑屈さ改めよ
- きょうの潮流/中国で細菌戦や人体実験を行った日本陸軍731部隊を率い…
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