<野党に問う>れいわ・山本太郎代表インタビュー「心配するな。あなたには国がついている」
れいわ新選組 2019年4月、山本太郎参院議員(当時)が設立。同年7月の参院選比例代表で得票率2%を上回り、政党要件を満たした。所属する参院議員2人は重い身体障害があり、うち1人は人工呼吸器を利用。2人の当選後に国会のバリアフリー化が進んだ。衆院の議席はない。
れいわ新選組 2019年4月、山本太郎参院議員(当時)が設立。同年7月の参院選比例代表で得票率2%を上回り、政党要件を満たした。所属する参院議員2人は重い身体障害があり、うち1人は人工呼吸器を利用。2人の当選後に国会のバリアフリー化が進んだ。衆院の議席はない。
菅義偉首相の醜い悪あがきが止まらない。自民党総裁選で一騎打ちになると見られている岸田文雄・前政調会長が掲げた党改革案を骨抜きにするべく「二階外し」に動いたかと思えば、突如「9月解散」説が急浮上。今度は「6日の党役員人事で河野太郎氏を要職で起用」という情報が駆け巡っている。
「9月解散」説については、菅首相が昨日1日朝に「解散ができる状況ではない」と打ち消したことからネット上では「スクープした毎日新聞の誤報」などとも言われているが、党内で渦巻く「総裁交代論」に焦った菅首相が奇襲作戦として解散に踏み切ろうとしたことは紛れもない事実だ。
「31日の夜に衆院議員宿舎内で二階俊博幹事長と会談した際、菅首相は総裁選を先送りにして解散する案を二階幹事長に伝えたと見られている。そして、菅首相の最側近である森山裕・国対委員長が9月解散案を認めたため、毎日が同夜にスクープとして報道。それを皮切りに各社が一斉に解散説を打った」(全国紙政治部デスク)
だが、この報道を受けて安倍晋三・前首相や麻生太郎・副総理が解散に反対する意向を菅首相に伝達。これによって菅首相は一夜で解散を否定せざるを得なくなっただけなのだ。
菅氏といえばこれまでも権力誇示・維持のために人事権を濫用してきた人物だが、コロナ対策が第一優先されるべきこの局面でも私利私欲を丸出しにし、解散権まで行使しようとしたとは──。しかも、菅首相は来週に二階幹事長を外すことを柱にした党役員人事と内閣改造をおこなう姿勢は崩しておらず、さらにはここで河野行革相や小泉進次郎・環境相らを要職に起用することでイメージ刷新を狙っているというのである。
まったく自己中にも程があるだろう。河野行革相は肝心のワクチン供給安定化の仕事も放り出してワクチン担当の立場を自身の売名に利用するばかりだとはいえ、ワクチン担当の大臣であることに変わりはない。さらに自治体ではいま、10月に深刻なワクチン供給不足が起こるのではと不安が広がっているという。そんな最中にワクチン担当の河野氏を党の要職に就かせるような人事を強行すれば、ますます混乱を引き起こすことになる。
菅首相は政権発足時、「国民のために働く。」なるスローガンを掲げたが、それがいかに嘘っぱちであったかはこの1年のあいだに周知された。だが、それがここまで明らかになっても、いまだに自分が延命することしか考えていないのだ。官房長官時代、菅氏は前川喜平・元文科事務次官について「地位に恋々としがみついていた」などと非難したが、いまの菅首相こそまさしくこの言葉のとおりではないか。