大規模日米共同訓練
石垣島 オスプレイ2回目
沖縄 市民抗議「島を戦場にするな」
![]() (写真)新石垣空港に飛来するV22オスプレイに向かって、「オスプレイは来るな」「日米共同訓練反対」と声を上げる市民=24日、沖縄県石垣市 |
陸上自衛隊と米海兵隊による最大規模の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」の一環で、陸自の垂直離着陸機V22オスプレイ1機が24日午前、沖縄県石垣市の新石垣空港に着陸しました。19日に続き2回目です。市民は「オスプレイは石垣の空を飛ぶな」などと抗議しました。
沖縄県はオスプレイの安全に懸念があるとして空港の使用自粛を求めていましたが、防衛省は却下。負傷した隊員を搬送する想定で訓練を強行しました。
空港西側のフェンス沿いで機体が見えると、市民は「オスプレイがくることは戦争への道をつくるもの。後世に未来を届けるために絶対に反対する」と声を上げました。着陸時に地鳴りのような音を響かせる中、「島を戦場にするな」などとコールしました。「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」の上原秀政共同代表は「これが『新しい戦前』の始まりだ。沖縄戦と同じ間違いを繰り返そうとしており、あきらめずに反対していく」と強調しました。
![]() (写真)新石垣空港に飛来したV22オスプレイ=24日、沖縄県石垣市 |
同日、石垣駐屯地内の会見で、西部方面総監の山根寿一陸将はオスプレイに関し「さまざまな意見があるのは承知しているが、有益な装備だ。現地で運用でき、実効性が高まった」と強弁しました。
同訓練は対中国を想定。南西諸島の島々に多数の小部隊を展開し、中国艦船などを攻撃する「遠征前進基地作戦」(EABO)の具体化が目的。昨年まで北海道で行っていましたが、今年は九州、沖縄を中心に実施しています。
「代執行」訴訟 ともに立つ
沖縄 県議会与党が知事激励
沖縄県議会与党の全議員は24日、玉城デニー知事と県庁内で面談し、名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐって国が提起した「代執行」訴訟への応訴を決意して30日の第1回口頭弁論で意見陳述に臨む知事を激励しました。
面談は非公開で行われ、終了後に日本共産党の、とぐち修県議団長や、「てぃーだ平和ネット」の照屋大河県議ら与党各会派の代表が囲み取材に応じました。
照屋氏は「与党の24人全員が集まり、知事と一緒にたたかう決意を示した」と説明。岸田政権が国策によって基地を押し付け、沖縄の民意に背いて犠牲を強いる中で、デニー知事が地方自治を守る立場を貫いていることに対し「多くの県民が支えており、決して知事をひとりにはさせない。頑張ってほしいと伝えさせていただいた」と述べました。
デニー知事は、代執行訴訟への応訴を決意して以降、県職員一体となって(訴訟に向けた)準備をしていると語り、「ぜひ一緒になって頑張りましょう」と応じたといいます。
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