コロナのさなか秋葉首相補佐官だけでなく杉田水脈も政治資金パーティ! 櫻井よしこが発起人、稲田朋美、ケント・G、フィフィも
政治資金パーティを告知する杉田水脈Twitter
あの首相にしてこの取り巻き、ということか。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府が大規模なイベントの自粛を呼びかけた26日、よりにもよって首相補佐官である自民党・秋葉賢也衆院議員が、政治資金パーティを立食形式で開催していたことが発覚した。
国民に負担や行動制限を強いておきながら、自分たちは金集めのパーティとは神経を疑うが、秋葉氏はマスコミの取材に「首相が自粛を要請したのは26日午後で、私のパーティーは夕方だった。物理的に中止という選択肢は難しかった」などと開き直った。
しかし、パーティ開催の2日前の24日には、政府の専門家会議が感染拡大を防ぐために立食パーティーや飲み会などを避けるよう呼びかけ、25日、政府が発表した基本方針にも、イベント開催を「全国一律の自粛要請を行うものではない」としながら「開催の必要性を改めて検討するよう要請する」という一文が盛り込まれた。
ところが、このことを追及されると、秋葉補佐官は逆ギレしてこう言い放ったのだ。
「言いたくはないが、今日もパーティーをやっている議員もいるし、26日は小野寺(五典)議員も感染者が出ている東京でもやっている。私が補佐官という肩書だからといって、私にだけこう着目されるのはどうなのか」
首相補佐官だからこそ、責任があるのは当たり前なのに何を言っているのか。まったく開いた口が塞がらないが、しかし、たしかに、パーティを開いていた安倍首相の側近は、秋葉議員だけではない。
性的マイノリティに対する「生産性がない」発言に続き、最近も「だったら結婚しなくていい」のヤジで物議を醸した杉田水脈議員も2月25日に憲政会館で政治資金パーティを開いていた。コロナのさなかにこんな差別主義者がパーティを開いても、さすがに誰も参加しないだろうと思いきや、下村博文・選対委員長、稲田朋美・幹事長代行、西村康稔経済再生相、北村誠吾地方創生相、竹本直一科学技術相らが参加していたのだという。しかも、産経新聞によると、下村選対委員長は「参院の比例に出て200万票くらい取ってもらいたい。自民党が3人くらい助かるのではないか」と挨拶したらしい。
政府や自民党が実のところ、性差別を全く問題視していないことがよくわかるが、この杉田議員の政治資金パーティに参加していたのは、政治家だけではなかった。「杉田水脈を育てる会」と銘打たれたこのパーティの発起人代表は櫻井よしこ氏。さらに、ケント・ギルバートとフィフィも参加していたようだ。
たとえば、あるパーティ参加者のfacebookには、「杉田水脈を育てる会」の看板をバックにケント・ギルバートが挨拶している写真が〈それにしても乾杯の挨拶に立たれたケントギルバートさん、日本語上手すぎ〉というコメントつきで紹介されていたし、別の参加者はフィフィらが大はしゃぎしている写真とともに、〈昨日はあるパーティにご招待頂き、杉田水脈さんやフィフィさん、その他沢山の著名人や議員の方々と交流させて頂きました。中でも櫻井よしこさんにお会いできたのは感無量だった〉などとツイートしていた。
繰り返すが、このパーティが開かれたのは、25日夜。前日の24日には、政府の専門家会議が感染拡大を防ぐために立食パーティーや飲み会などを避けるよう呼びかけている。
ふだん、偉そうに「危機管理」だの「愛国」だのと言っている連中が、新型コロナ感染拡大の危機のなか、自粛を呼び掛けられているのにそれを平気で無視して、宴会で大騒ぎ。新型コロナによって、極右連中の醜態とその主張のインチキが次々暴かれているが、この杉田のパーティもそのひとつということになるかもしれない。(編集部)
最終更新:2020.02.28 07:54
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