のーざんぷらんつ

庭のこと、ばらのこと、植物全般

百合ヶ原 ダマスク -3- マダム・ハーディ、レダ

2013-12-25 | ダマスク(D)

皆様のクリスマスはいかがでしたか?
こちらは週末にどっと雪が降り、やはりホワイトクリスマスになりました。
積雪は去年は既に80cmありましたが、今年は少なく楽だったのですが、
それでも平年値とほぼ同じ30cm。真白い世界になっています。


マダム・ハーディ(Mme Hardy,Hardy,France,1832)

今日はダマスクの名花、マダム・ハーディの白を雪に重ねてみようと思います。



グリーンの明るい葉に緑のボタンアイ。
コロコロと小ぶりな花が可愛いです。



香りも素晴らしいバラですね。



我が家のマダム・ハーディもしなやかな細い枝が大分伸びました。
百合ヶ原の株は自然樹形で枝垂れるように咲いているのが素敵です。
フェンスに枝をとめてしまうのはもったいなかな~
とはいえ、来年、楽しみにしているバラの一つです^^




レダ(Leda,イギリス,1827)

別名ペインテッド・ダマスクの名がぴったりの花びらですね。
ギリシア神話の主神ゼウスが白鳥に変身し、スパルタ王テュンダレオースの妻であるレダを誘惑し、懐妊させ、



レダは、ミュケーナイ王アガメムノーンの妃となったクリュタイムネーストラーと
トロイア戦争の発端の一つとなった絶世の美女ヘレネーを産んだそうです。



きっと可愛らしくも、ものすごい美女だったのかなあ~と
思わせるバラですね。


百合ヶ原 ダマスク -2- セントニコラス

2013-12-21 | ダマスク(D)

本州の方の路面凍結のスリップ事故や大雪のニュースが入ってきますが、
こちらは、全く雪が降らず、静かな日々を過ごしています。
さすがに一度積もった雪は消える気配はないですが、
道路はすっかり路面が出て、走りやすいです。
どこで帳尻を合わせてくるのか、今度はそちらの方が心配です。



セント・ニコラス(St Nicholas,Robert James,U.K.,1950)

20 世紀半ばに再発見された品種で、ダマスクとガリカの自然交雑種と考えられているバラです。
セミダブルですっきり開くところは確かに、ガリカっぽい気がします。

この写真、実は私のお気に入りです。
花びらが散った後の黄色いシベもいいでしょ?
クリスマスカードにしたいくらいです^^

セント・ニコラス・・・・

サンタクロースのモデルになった人と言われています。



ちょうど、セントニコラスを紹介しているとあるブログにたどり着きました。

サンタクロースの話

昔々、小アジア(今のトルコのあたり)のミラという所に、
ニコラスという人がいました。
ニコラスは、キリスト教を信じて、人々にその教えを広めていました。
あるとき、町に貧しくて娘をお嫁に出せないという人がいるのを知り、
ニコラスはその人の家に窓から金貨を投げ入れてあげました。
次の日金貨を見つけた家の人は喜んで、娘をお嫁に行かせました。
このことが町中に広まり、ニコラスは人々から尊敬されるようになりました。

その後、ニコラスはセント(聖)・ニコラスと呼ばれるようになり、
キリスト教がアメリカに広まっていくなかで、
「セント・ニコラス」がなまって「サンタクロース」と呼ばれるようになったそうです。



このニコラスが窓から投げ入れた金貨が、
偶然、暖炉の側につるしていた靴下の中に入ったことから、
クリスマスのプレゼントを靴下の中に入れる習慣ができそうです。

ちょうどこの季節にふさわしいバラですね~

皆様の靴下にも素敵なプレゼントが入るといいですね^^




百合ヶ原 ダマスク -1- セシルアーナ、ブラッシュ・ダマスク

2013-12-19 | ダマスク(D)



セルシアーナ
(Celsiana,Bred by Unknown, Dutch origin (Netherlands, before 1732))


今日は古いダマスクローズ2品種です。
最初は、セルシアーナ。古いバラのようですが、古めかしさは全く感じません。



きれいな薄いピンクに黄色いシベがきれい。



退色していくと白っぽくなって、さらに優しそうな雰囲気です。



こんな花が自分の庭に咲いたら、癒されるだろうなあ~^^




ブラッシュダマスク(Blush Damask,Unknown origin,1759)

大好きになってしまったバラです。






小ぶりなバラです。



この色のグラデーションはこの花でしか見られませんよね。



春にお迎えしたのですが、
我が家では一番の大物、フェリシテ・パルマンティエの陰になってしまって、
夏の間、全然大きくなってくれませんでした。



秋に、フェリシテさんは大分枝を抜かれてしまい^^;
来春はブラッシュ・ダマスクに陽が当たる予定でいます。




どちらも大好きな花なので上手く共存して、こんな風に咲く時が来ればいいですね~




もう本当に今日のダマスク2品種も素晴らしいですね。

百合ヶ原 ガリカ -4- アガサ、コシモ・リドルフィ

2013-12-18 | ガリカ(G)・モス(M)

去年の今頃は積雪が70cmもあって、毎日大雪で大変でしたが、
今年は10cmもありません。
今のところ楽な冬を過ごせています。

でも、クリスマス目前で雪がないのは寂しい~と友人達は口にします。
私はやっぱり少ない方が嬉しいな^^

さて、今日もガリカの素敵なバラを。



アガサ(Agatha,Europe.S.W.Asis)
Prossibly Rosa gallica × Rosa pendulina


こんなプレートがかかっていました。



ロサ・ガリカとロサ・ペンデュリナの交配?
ルデューテの絵で「Rosa Gallica Agatha Incarnata」というのがありますが、
これはもっと淡いピンクの品種のようです。




エンプレス・ジョセフィーヌにも似ていて、もっと濃い色。
やっぱり、素敵なバラですね~






散り際もこんな表情です。
ペンデュリナの血が入っているのかしら?
来年は、もっと気をつけてみようと思います^^





コシモ・リドルフィ(Cosimo Ridolfi,Vibert,France,1842)

これもフランスのVibertのバラですね。
いくつもこの名前を入力した覚えがあります。
この時代を代表するブリーダーなのでしょうね。



しなやかな枝に紫色の小ぶりなバラ。ガリカらしいバラですね。


百合ヶ原 ガリカ -3- エンプレス・ジョセフィーヌ、ベル・イシス

2013-12-16 | ガリカ(G)・モス(M)



ジル・ブラス(Gil Blas,1843)






非常にマイナーなバラなんだと思います。
情報がほとんど出てきませんでした。





エンプレス・ジョセフィーヌ
(Empress Josephine,Descemet,フランス,1815 )


名前はナポレオン皇妃ジョセフィーヌにちなんでいます。



蕾からして優雅な感じですね。
ちょっと風の強い日でブレブレの写真ですみません。



咲き始めは少し濃いピンク



咲き進むにつれて、優しい色合いに変わっていくようです。
枝がしなやかで柔らかく、花が枝垂れて咲いて、なんて素敵なんでしょう~
オールドローズらしい気品のあるバラですね~




地面に倒れてしまっています。こんな咲かせ方、自分の家では決して出来ないけれど、
なんて贅沢なんでしょう~
ウッドチップのお陰で、汚らしくならずに済んでいます。



ラ・プリュス・ベル・デ・ポンクチュエ
(La Plus Belle des Ponctueess,Heebert,Mme.,France,before 1926)





なかなか覚えられない名前です^^;
でもこの花色は、強い太陽にも負けない色で
見ていてとても元気になる色ですね。



退色した花色、花びらの質感、花の形、どれもいい感じですね。
八重咲きのものは、醜くなる一方だけれど、セミダブルの花って
素敵に残るバラが多い気がします。
小ぶりで可愛らしくて、なかなか印象深いバラです。




ベル・イシス
(Belle Isis,Louis-Joseph-Ghislain Parmentier,ベルギー,1845)


「美しいイシス」、イシスはエジプトの女神の名前。
その名の通り美しい花です。
イングリッシュローズ第1号、コンスタンス・スプライの片親とされていて、
ミルラ香のルーツのバラ?とも言われているそうです。



我が家のコンスタンス・スプライの香りと比べたいがために
去年お迎えしました。我が家のベル・イシスです






植え付けたばかりで、まだまだ小ぶりなのに、こんなに花をつけてきれいに咲いてくれました。
繊細な印象ですが、実は多花性?
来年、逆に花が少ないなんてことはないですよね!?
問題の香りは・・・・実はまだ確証が持てていません^^;
また来年、確認します