イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

本日14時~放送 ザ・ノンフィクション                 花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~

2020年05月17日 10時59分31秒 | 動物のこと

 放送間際のご案内となりましたが、

本日14時~(フジテレビ) 下記番組が放送されます 

花子と先生18年 ~人生を変えた犬~ (後編)

命について様々考えさせられるドキュメンタリー。
是非、ご覧頂けたらと思います。

保護犬、保護猫の幸せを結ぶ番組「かぞくになろうよ」NHKに
以前ご出演された、ある獣医師さんが犬猫の命について
仰られた言葉に深く心打たれました。それは、
犬猫の命について私自身ずっと思っていたことと同じでした。

先週放送された内容は
先生の人生を変えた 花子という犬との奇跡の日々と、
犬猫の保護活動に心砕かれていらっしゃるボランティアさんとの関わりに
焦点を当てた様々を深く考えさせられるドキュメンタリーでした。


先生は、ハナ動物病院(東京杉並)の院長であり、
獣医師の太田快作さんと言う方です。

この番組をしっかり心に刻んでおきたいので、
録画した先週の放送を紙に書き、こうして文字に起こしました。

   
2019年4月、朝8時 動物用の大きなリュックを前に抱え、
動物病院へ出勤してきた太田先生。
リュックには眠そうな可愛いわんちゃんが。
名前は花子ちゃん(18才)人間で言えば100才近い
おばあちゃんということですが、
愛され大切にされているからでしょう、
とてもそんな年には見えませんでした。
おばあちゃんの花子ちゃんはおもらしすることもしばしば。
耳も遠いので昼間は先生と一緒に病院に出勤し、
足元で寝ていたり、隙あらば先生にくっついているということです。
密着しているスタッフが花子ちゃんはどんな存在かとたずねると、
先生は間髪入れずに
「今の僕の全て。全てが花子との出逢いから。
動物に関すること、獣医に関することであれば
花子が根っこに居る。花子が僕を作った。」
と真っ直ぐな目で仰いました。

午前9時、病院が開くと、事故にあった猫が運び込まれ、
下半身が麻痺している様子。
猫をつれてきた女性曰く、
「凶暴なら受け入れられない」と拒否され
何か所か回ってようやくたどり着いたのがここ、
ハナ動物病院だったと話されました。
太田先生は野良猫をはじめ、飼い主のいない犬や猫を
積極的に引き受けているので生傷が絶えません。
続いて来たのは猫の保護活動をしているアメリカ人
「ジャパンキャットネットワーク」が保護した
怪我を負った猫でした。
傷を確認し先生は、手術日を決めました。

「日本の捨て猫を外国人が拾ってくれるから
お金は取れないんですよね。
僕ら(獣医師は)動物で飯食ってるから責任があるけれど
たまたま動物が好きでたまたま出会っちゃったっていう人が
自分がいなければ死んじゃう訳じゃないですか?
そんな状況でやらしてるっていうのは、
僕らとしては本当は恥ずかしい話で、
野良猫全部を無料にはできないので、
できるだけ(被災した)福島とか、外国の方とか、
個人でボランティアしている80才くらいの方が居て、
そんな人からも取れないよね。」
と、静かに優しく微笑みおっしゃいました。

休みの日、千葉のある町に向かう先生。
あるアパートの一室で、野良猫の避妊、去勢手術を行うために。
というのは、1年で殺される犬、猫は4万6411匹
(2018年環境省負傷動物含む)で、
そのうち2万匹以上が子猫。
「産まれてすぐに殺されるのなら生まれない様にするしかない」
そんな思いで先生は手術を引き受けているそうです。
地元のボランティア団体がこの日アパートに連れてきた
ゲージに入れられた猫は10匹程でした。
(実際はもっといたかもしれません)
猫が増えて困っていると、飼い主もやってくるといいます。
この日の主催者、「いぬねこの森」 代表 今成さんは、
作ったシェルターには多い時は1カ月で100匹の猫がいると仰った。
また、春は猫にとって受難のシーズンであり、
私自身、ぼんやりと安全かもしれないと思っていた
お寺からも保健所に持ち込むと知り大きなショックを受けた。
今成さんから猫の手術のことで相談を受けた太田先生は、
「場所さえ作ってくれたら俺が行くよ。
猫がいてボランティアさんが
困っていてたらやるしかない」と。
本当に、動物にも人にもお優しく、あったかい、
男気のある素晴らしい先生に、感動し感涙しきりでした。

先生が今成さんに協力するようになって3年。
一般的な病院では2万円程かかる避妊手術を
先生は野良、保護猫の避妊去勢手術は雌3000円、雄2000円の
ほぼ実費で引き受けていらっしゃるというのには
本当に頭がさがります。ありがとうございます。

保護活動をしている人の負担を少しでも減らしたい

そんな時、お腹の大きい猫が。
触診した先生は「4匹くらいかな」と。
春は繁殖のシーズンなので妊娠している場合が多いという。
産ませるかどうかの決断を迫られた先生は
「この仔は後回しにしよう」と、次の仔に
すると、次の仔もお腹に赤ちゃんが・・・・。
飼い主はボランティアさんに
「妊娠していたら産ませないでほしい」と頼んだという・・・・
産まれることが出来なかった命を見送ったあと、
先程の後回しにした仔が、
周囲はいつもと異なり、沢山の猫が居るただならぬ気配に
何かを察知し、緊張感が増したのか、
狭いキャリーパックの中で、
しかも更にネットに包まれた状態で、
お産が始まったことにボランティアさんが気づいた。
ネットは既に赤く染まっており、数匹産まれたようだが、
先生は他の仔を処置しながら、
「まだ産まれるから見ちゃダメだよ。食べられちゃうよ」と。
ボランティアさんは、緊迫した中でも少しホッとしたように、
「里探さないとね」と。
手術をあとまわしにしたこの猫の出産が始まった映像を見た時、
私はただただ嬉しく思い安堵しました。
手術を後回しにしよう、なってから、
僅かな時間で新たな命が産まれ、出産が始まったことを
ボランティアさんから報告された時、先生は
「猫の勝ちだね。待ってみるもんだね」と。私も同じ思いだった。
母猫も本当に安堵したと思う。
ネットに包まれ、身動きが限られた、緊張感の中で、
母猫は自分で胎盤を切り出産。
先生は「本当に偉いよね」と言った。
無事、4匹を産み、残念ながら1匹は羊水がつまり
先生も処置をしたが亡くなった。
出産した猫の避妊手術を依頼した飼い主が
猫を迎えにきたが、
自宅に7匹いるので、この母猫も含めいらないと・・・・
私は驚き悲しくなった。
母猫は大変な思いの中、子供を産み、命を守った。
そし産まれたばかりの子猫たちの身体を
誰に教わる出なく、本能で一生懸命愛おしそうに舐め、
母性を発揮していたが、飼い主は対照的だった。
母猫は大変な状況の中で出産したにも関わらず、
とても愛くるしい顔を優しい顔をし輝いていた。
母猫と産まれた子猫はボランティアさんが引き取り、
乳離れしたら新たな飼い主さんを探すという。

母猫共々この仔たちに幸アランことを

~②へ続きます~