イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

春の陽と花に包まれ穏やかに

2020年09月30日 23時01分59秒 | 動物のこと



夕刻、ある場所に出かける為ペダルをこいだが、胸騒ぎというか、
彼女の様子を見に行った方がよい気がしたので直感に逆らわず、
クルッと引き返し、近所のモモちゃん(柴犬14才♀)の元へ向かった。

行って良かった・・・・

珍しく犬小屋から出ていたモモちゃんは、スロモーションのように
おぼつかない足取りで
もう、この3~4年、1日中閉ったままの吐き出し窓に降ろされた
無機質なシャッターの下部を何故かクンクンしていた。
お腹がすいていたのか?
胸がキューッとなった。

容器の中の水は黄色っぽく濁っていて
ドライフードの器には明らかに老犬のモモちゃんには
食べ辛いであろう、まんまの煮干しがドサッと
古そうなドライフート゛の上に乗っていたが
やはりモモちゃんはそれには見向きもしなかった。

通りすがり、犬小屋の外に居るモモちゃんを見つけると
以前のように「モモちゃん」と優しく何度か声掛けをするが、
最近は耳も遠くなり、気づかないことの方が多いが、
今日はよほどお腹がすいていたのか?
私を覚えてくれていたのか?
声掛けした私に、すぐ気づき嬉しそうな声を出して、
自転車から降りて、私の歩く方に向かって
もう、殆ど動かない おぼつかない足で
一生懸命に近づいてきてくれたが、
フェンスと犬小屋の狭い隙間に体が挟まってしまい、
中々そこから出られずにいて、私も焦ったが、
通りがかった犬のお散歩している方に協力頂き
なんとか挟まった場所から、自力で出てくれたので
鍵のかかった扉の前に私が移動して、その扉の下から
持参したドライフードをあげると美味しそうに
モリモリ食べてくれた。直感に従って良かった。
久しぶりにモモちゃんにご飯を上げることができて、
心通わせることが叶って本当に有難くて嬉しくて安堵した。
もう少し、彼女を見守ってあげたかったが、
元々の予定があったのでドライフードをもう少し
彼女にあげて完食したのを見届けたのち、
「モモちゃん、大好きだよ。大切だよ。またね。元気でね」と
声掛けをし、自転車の向きを変えた。

今年に入り、グッと身体が弱くなったモモちゃんは、
朝も日中も夕方も、モモちゃんの身体には小さすぎる
暗いジメッとした犬小屋の中でジッと丸まっていることが多かった。
つい2年程前までは本当に元気で決して広いとは言えない庭を
行ったり来たりしながらワンワンと鳴き番犬の役割をはたしていた。
犬小屋の中でじっとしていたり、
眠ている彼女を見たことはなかった。

この1年で急に足がおぼつかなくなったモモちゃんは、
意を決して一歩踏み出そうとする時、後ろ足はプルプルと震え、
よろけた身体を何とか支えるのがやっとだった。
そんな彼女を見ることは本当に辛く切なく心が痛かった。
パワフルで元氣一杯のモモちゃんを知っているからこそ、
日に日に身体の自由がうばわれてゆく彼女の様子を
黙って見守り続けることしが出来ないもどかしさ・・・・・
身体にそっと触れ、優しく全身を撫で、身体を支え、
手を貸してあげることすら思いはあってもままならず
最近は胸が締め付けられることが多かった。

一時期、飼い主に看取りを申し出ようと思った。

蚊に刺される心配のない快適な温度の保たれた
安全な室内で、身体を綺麗に洗いブラッシングをし、
ふわふわで清潔なタオルケットの上にゴロンと寝てもらい、
全身を撫で、マッサージし
美味しいご飯を綺麗な器で食べさせてあげたい。
寝る時も、不潔な狭い犬小屋でなく
安全な室内で体を伸ばしてもらって、
外の物音や風雨や暑さから守ってあげたい・・・・と。

他にも胸が苦しくなる瞬間がある。
それは、モモちゃんの家の前を
毎日、朝に晩にと、優しそうな飼い主に連れられ散歩する
綺麗に手入れされた毛並の幸せそうなワンちゃんを見る時。
その様子をジッと見ているモモちゃんの気持ちを思うと
胸が苦しくなり涙が出そうになる。

我が家には犬はいないが(猫としか暮らした経験がない)
モモちゃんと出逢い、彼女の様々を見守る中、
「え?」と思う所が多々有るので、数年前からホームセンターで
モモちゃんの年齢に合わせた柴犬用のドライフードを買い、
タッパウェアに小分けするようになった。
それをゴミだしをする時は、エプロンのポケットに、
外出時、自転車や歩きでモモちゃんの家の前を通る時は鞄や、
自転車の籠に、というように常にごはんを持ち歩いている。
モモちゃんの前を通る時は、寝ていなければ必ず声かけをし、
彼女の様子は勿論だが、同時にお水、ご飯も確認する。
お水が濁り、ドライフードが雨水でベチャベチャで
カビていることは多々あり、飼い主の残した幕の内弁当が
容器ごとボンと土の上に雑に置かれ
串が刺さったままの焼き鳥など
(雀が一斉にモモちゃんのご飯に群がっているのを
目撃したことも1度や2度ではない。)
この様に見かねた時はチャイムを押し出てきた飼い主に、
お水が濁っていることや
ドライフードが腐っていること、
串は口の中を切るから危ないことを伝え、
丁重に、新しいものに変えて頂けないか?を打診する。
飼い主は「あ、」と言いながら替える。

寒い日、雨が降り、全身びしょ濡れでブルブル震えている
モモちゃんに気づいたら、
風邪をひくので身体を拭いてあげて頂けませんか?と
伝えたこともある。
この時も雑だったが、一応タオルを出して拭いてくれたが、
いきなりモモちゃんの首輪をガッと強く引っ張り
雨の中、モモちゃんはフラッとよろけたので
「モモちゃん年なのでもっと優しくしてあげて下さい! 
首に負担がかかりますよ!」とすかさず言った。
台風で庭が水浸しの時は、
せめて玄関に入れて頂けませんか?とお願いしたこともある。

4年前の冬、身内と思われる女性が玄関から出てきた時、
勿論知りあいではないので飼い主(一人暮らし)との関係は
定かではなかったが、「余計な事を申し上げ恐縮ですが」と
添えた後、モモちゃんが置かれている状況や、
近所の人たちも散歩している人も皆、モモちゃんが好きで
おやつをあげたり、気にかけていることなどもサラッと伝え
「寒さが厳しくなるのでできれば犬小屋に敷物を
入れてあげて頂けないか?」と丁重にお願いすると快く、
「義兄に伝えます。いつも見守って頂き有難うございます。
私達夫婦は遠方に住んでいて時々義兄を見に来ています。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。」と、
義妹と仰るこの女性は快諾し、感謝を述べて下さった。
翌日、ホームセンターで売っているシッカリとした作りの
暖かそうなベットが犬小屋に入っていて嬉しくなった。

犬の散歩をされる方の中にはモモちゃんが好きという
ジャーキーを置いていかれたりおやつをあげたりしている。
私も、ご飯の状態が「え???」と思う時は持参した
ドライフードを自分の手のひらに乗せ、
フェンスの下のわずかな隙間からモモちゃんに食べてもらう。
当たり前だが、賢いモモちゃんは腐ったご飯など食べないので
お腹を空かせている。
お腹を空かせたモモちゃんは手に山盛りにのせたフードを
あっという間に平らげ「もっと頂戴」という感じの時には
小さな私の手のひらに山盛り3~4回ほどのせてあげている。
私はある理由から、持参したドライフードは必ず、
最後の1粒まで彼女が食べ終わるのを見届けてから
帰ることにしている。その場所にご飯を
置きっぱなしにはしない。余ったら持ち帰る。

フェンスの鍵が開いていることも多く、
元気で若かった頃、モモちゃんは朝晩2回散歩をしていても、
(どう見ても自らの意思で) 頻繁に脱走をしていた。
そして近所のモモちゃんに親切にしてくれる人の家の前に行ったり、
うちにも来たことがあった。この時沢山撫でた。
脱走中のモモちゃんのは、とてもイキイキして見えた。
そんなモモちゃんを見る時、失礼ながら「何故、こんなに可愛くて
賢い仔が、あのような飼い主と縁が結ばれたのか」と、
複雑な思いが交差し、脱走が上手く行きもっと大切にしてくれる人に
迎えられたらいいのに・・・・と真面目に思ったりもしていた。

近所、といっても実際は少し離れていて自治会も異なり
お付き合いは勿論なく、私がどこに住んでいるかも
知らない飼い主だが、モモちゃんが1才位の元気な頃から、
お散歩をしている様子をよく見かけていたので
ゴミ出しや買い物に行く時、モモちゃんの家の前を通る時は
寝ているている以外は「モモちゃん、元気?」と声掛けをし、
嬉しそうに近寄ってくれた彼女の身体を、
細かい格子のフェンス越しからではあるが、
「モモちゃんはいい仔ねぇ~。可愛いよ~。
ステキよ~ 大好きだよ~」と言いながら、
何とか指を差し込んで優しく撫でていた。

お散歩に遭遇した時は、飼い主に挨拶をしたあと、
自転車をちょっと止めて全身を撫でさせて貰った。

最近は声をかけても耳が遠くなり、反応のないモモちゃん。
目も片方が白濁し、歯もどこかが痛いのか、
食べ辛そうにしている彼女を見ることは本当に辛いけれど、
動物の神様体に、「どうか、天に召されるその日まで
彼女から苦痛をとりのぞき 私を含めた沢山の人たちが
彼女を愛している事実を感じながら、
穏やかに幸せな気持ちで毎日を過ごせますように」と、
毎日祈り、彼女の身体を優しく撫でているイメージを
モモちゃんに送っています。

産まれてから母犬とわずかな期間を凄し、
その後、ペットショップに居た短い期間以外は恐らく、
一度も、クーラーや暖房の効いた快適で綺麗な部屋で
過ごしたことはないであろう、モモちゃんは
14才という老齢にも関わらず、厳しい環境の中、
この夏の酷暑を乗り切りました。
凌ぎやすい短い秋の後は、季節が巡り厳しい冬の到来ですが、
モモちゃんが、心地良い 柔らかな春の日差しの中に
身をおいているような、穏やかな日々でありますようにと
追わせて動物の神様にお願い、お祈りしています。

モモちゃん、大好きだよ。大切だよ。
いつも見守っているからね。愛してるよ。ありがとう
想いよ届け


墨+筆=わたし&いやし

2020年09月28日 02時59分20秒 | 



画用紙に墨を一滴垂らし 軽く1回、ヒュッと息をかけて
ちょっと伸びたそれに小筆をススッと動かすと
秋も冬も飛び越して
風に吹かれて春が来た


筆を持つとやっぱり落ち着き整うを実感す
ありがと わたし




心模様

2020年09月28日 01時32分51秒 | 日常のあれこれ

意識していたはずだけど
わたし以外のアレコレにまたまた時間を費やして
一生懸命になってしまうこの癖に今更ながら
ハッと気づき
 舌をだす

時は金なり

気づいた今から リ・スタート
ココロ ワクワク 第一に選び取って参りましょう

人と関わってこそ得る学び

いいとこ取りは嫌いなの 
ライバル関係もっとキライ

やっかみなんか突き抜けたエールの先に見えしもの
輝く笑顔とありがとう