初めて経験した数週間の入院生活。
人生で初めてとなる様々な検査。
生まれて初めて自分の身体と真摯に向き合った
必然のタイミングを逸しなくて良かった。
色々な質問に即、穏やかに答えて下さった主治医。
テキパキした仕事ぶりの看護師の皆さん。
そして同部屋のお二人はとてもいい方で
退院される前に連絡先の交換をしました。
退院して数日が経った今朝、
6時30分にスッと目覚めトイレに行き、
ベットで呼吸を整えてから血圧測定。
シャツターを開けベランダに出ると
昨日のそれとは違う冬の到来を告げる冷たい空気。
でも、本当に気持ち良い。
燃えるゴミの日だったので起き抜けにゴミを出しに行くと
朝日に輝く美しい大きな富士山が・・・
寒さも忘れ立ち止まり見惚れました。
🗻
入院して1~2日経った早朝、「わぁ、大きな虹」
男性の看護師さんの声にベットから出て空を見上げると
クッキリと美しい大きな大きな虹
こんなにも大きな虹を見たのは何十年(いつ)ぶりだろう・・・
病室の3階から臨む空は遮るものがなくどこまでも広く
それだけで清々しい気持ちでしたが
この思いがけないgiftに感動しました。
そして、その数日後の夜には
30分程、美しい花火が上がりました。
これまた遮るものがない 冬の美しい夜空のキャンバスに
色とりどりの鮮やかな花火が次々に咲いては
静かに夜空に吸い込まれる瞬間の美を静かに堪能しました。
花火が咲く瞬間もスッと消える瞬間も胸がキュンとして
何とも言えない気持ちになるのですが
同じくらい、
ライカンを彷彿とさせるパンパンという乾いた音魂にも
惹かれてやまないのです。
虹も 花火も、そして入院期間中 殆ど良い天気に恵まれ
幸せな気分でした。
自分の事以上にはじめて愛猫と長期間離れることは
唯一の気がかりでしたが
家族の協力もあり ご飯他、不安材料はなくなりましたが
それでも主治医に外出許可を頂き 時折
彼女の様子を確認しに行きました。
お留守番、よく頑張ったね。有難う。ルーちゃん🐈
ゴミ出しから戻り、
その流れで朝食を作ろうかなと思ったものの
身体はもう少し眠りたい感じだったのでそのままベットに。
目覚めたのは なんと、お昼の12時30分でした。
ということは、目覚めてからゴミを捨てに行った10分はありましたが
そのあとすぐベットに入ったので、12時間寝ていたことになります。
これを受けて ふと思ったのは、はじめてづくしの連日の検査や
初めての入院生活で心身ともに
気を張っていたのかもしれないなぁと思いました。
6時起床、21時就寝、
決まった時間に三度バランスの取れた食事が届く有難さ。
何十年も文句も言わず、故障もせず
頑張り続けてくれていた身体をねぎらわず、
頑張らせ続けてしまった結果の必然の入院。
去年あたりから齎されていた身体からのシグナル。
いつもと何か違う・・・と感じながらも
「更年期特有の症状なのかな」と立ち止まる事をせず・・・・
車も定期的に車検があるというのに、
生身の人間なら尚更メンテナンスが必要なのに。
その流れで受けた久々の人間ドック。
覚悟はしていました。その結果を受け
「〇〇さんの命が大切です。入院して詳しく調べて貰いましょう」と
ドクターに言われ紹介状を書いて頂き、
数十年前、会社の帰りに毎日母を見舞った病院に入院となりました。
この年齢、このタイミングで日常からリトリートし
生まれて初めて身体を徹底的に診て頂き
代えの効かない身体の大切さを今更ながら実感し
本当に良かったです。
もし、「平気、平気、一過性のことだから」と高を括っていたら、
突然死ということもあったのかもしれないと思いヒヤッとしました。
入院生活を通し これまでの生き方、時間の使い方を
改めて振り返りました。
身体もですが、自分主体ではなく無意識に
「周り」に軸を置いていたことに気づきました。
数週間の規則正しい生活で体重は4㎏減り
日々、軽やかになっていく心地良さを体感し
「健康な肉体」とはこういう状態をいうのだと理解しました。
長い間、メンテナンスせず
ほったらかしだったにも関わらず
私の身体は諦めず
本来の「器」へ戻ろうとしてくれている。
身体さん、今までごめんなさい。
そして本当に有難うございます。
これから、あなたを元に戻します。
この思いを胸に刻み
これまで3食 食べず2食だったり、
徹夜をしたりの生活を改め
この入院生活で学んだ事を無駄にせず、
引き続き身体の声に耳を澄まし
食事、睡眠、そして自分の時間を第一にをしてゆきます。
健やかな肉体あってこそ、
行きたい所へ行くこともできることを
身をもって知ることになった下半期でした。
皆様もどうぞお健やかに穏やかな師走をお過ごし下さいね。