2014年のフィナーレ。
皆様にとって今年はどの様な1年でしたか。
皆様の大切な存在が守られ、
健やかに 笑顔で年越しが出来ますよう
お祈り致します
みなさま お一人 お一人の中にともる
希望の灯が2015年へと紡がれますように
こちら12月初旬お土産に頂いたチューリップの球根。
チューリップの産地、富山生れ ということもそうですが
シュッとした花形、純白に淡いピンクの縁取りのコントラスト、
うららかな春を彷彿とさせるような
初桜という可愛らしい名前にもトキメキました
(チューリップと言えば歌にもあるように赤、白、黄色で
鮮やかな原色のお花はパッと人の目を惹きますが
私はと言えば(纏う服は鮮やかな原色が好きなのですが)
チューリップに関わらず原色の花には
あまり心動かされず、淡いピンク色の花に
最も心動かされ惹かれます。)
調べると 「カメリアとピューリシマの交配により誕生し
草姿も花形も他のダーウィンハイブリット系の品種と比べて
スッキリしている」とありました。
(薔薇もチューリップも 横に広がったタイプではなく、
シュッとした花形に私は惹かれます。
薔薇は剣弁高芯、強香、大輪、四季咲きが好きです)
私は4月生れです。
一昔前までは4月の代表的な花として
頻繁に取り上げられていたのはチューリップでした。
園芸の得意な父は毎年庭にチューリップの球根も植え
春になると赤、白、黄色のチューリップが芽吹き
春の訪れを感じていましたが、子供ながらに
(チューリップは)地味な形だなぁ~と思っていて
4月の誕生花、と言われていても
心惹かれませんでした。
私が子供の頃は学校の花壇以外にもそこかしこに
チューリップが見られていたように記憶しています。
本当は価値があって素敵なものでも
それが当たり前のように ずっと傍にあり続けると
いつも目にすることができると
その素晴らしさに気付けず、
感動も薄れてしまうのかもしれません。
数年前、ふいに
「そうだ!ガーデニングを始めよう!」と
思い立ちました。
(車の免許の時もそうでしたが閃くと即実行タイプです)
子供の頃、植物に囲まれ
触れて育った私にとって植物は
買ってくるものではなく、
常に身近にある存在であり、
四季折々の景色として眺めるものでした。
なのでフラワーショップの切り花には関心がなく
目に入りませんでした。そんな私でしたが、
数年前 突然記憶の蓋が開いたといいましょうか
土を触りたいという思いに駆り立てられました。
それは私の中に こぼれた種が 時が来て
ポンと音を立て発芽した瞬間の様でもありました。
ガーデナーの友人曰く、普通、初心者は選ばないらしい
大好きなカサブランカ、薔薇、牡丹
八重咲きのクレマチスなど 躊躇なく選びました。
初心者という言葉に縛られ 無難に
心動かされない植物を選ぶより、
やはり香り豊かな好きな花を育てたかったので
迷わず大輪の大きな花の苗を購入しました。
身体が知っていた(覚えていた)のでしょうか?
どこかに行って習う、ということはしていませんが
持論ですが、愛情と観察力があれば
植物を育てることは
決して難しくないと わたしは思っています。
植物はこちらの気持ちに応えてくれると、
感動することは多々あるのですが
今までヤマモモの枝が近隣の敷地に伸び、
葉も相手側に落ちていたので こまめに剪定し、
落ち葉もせっせと掃いていたのですが、
ある時、枝を掃いながら小さい声で
「ここは隣の家の敷地だから真っ直ぐ伸びてね。
葉もうちの庭の方に落としてね」と
話しかけていたら
それまで何年も、枝は色々な方向へ伸び
常緑の葉も季節を問わず
沢山落ちていたのですが
なんと、今年は本当に空に向かって
真っ直ぐ伸び、不思議なことに葉も
自宅の庭の方に落ち、近所の人の敷地には
殆ど落ちていない事にはたと気付き驚きました。
この賢いヤマモモの木は、数年前、
現在の地に居を構える前
更地だった土地を見に行った時、
忘れられたように ポツンと
置き去りにされていました。
中途半端に切られていて生気も葉もなく
まるで死んだような状態でした。
可哀そうになり ふいにこの木に触れた時、
それはそれは沢山のオーブ(光の粒)が
キラキラ ダンスをするのを視せてくれ、
祝福されている、ご縁あると感じ
それまでも色々と土地を見て回りましたが
土地の形も良く、ヤマモモの祝福もあったので
この土地に決めました。
家を建てる際、足場を組む時に
邪魔だから切る方向でと
当たり前の様に言われ、
また植木職人にも 木も弱っているし、
時期的に、移植しても根は張れないと
説得されたのですが、前の住人に
置き去りにされ、更地にするにあたり
乱雑に扱われ傷もついていたこの木を、
また人間のご都合で
たとえボロボロであっても
切り倒すことなど可哀そうで出来ず、
駄目元で移植を選択しました。
移植後は根がしっかり張ることをイメージし、
木を触り、木が茂っている様子を
日々イメージし続けました。
弱っている木なのに1度は業者のミスで
移植場所を間違えられ、結局
2度移植したのですが
(やはり根も殆ど無い状態でした)
今、ヤマモモの木は通年、
青々とした葉をつけ
とても とても 元気で
鳥たちの止まり木にもなっています。
愛猫の病名が判明してから亡くなる迄の1年は
気持ちがのらず
庭の手入れを怠ってしまっていたのですが、
それでも植物達は、そんな私を励ますかのように
花を咲かせ 心を和ませ続けてくれました。
そして7月からまるで満開の桜のように勢いよく
毎日 千以上の花を咲かせ続けてくれている
ジャスミンは、なんと 2014年の最終日も尚、
新たな蕾をつけ続け この寒さの中
7月から1日も欠かすことなく 健気に
毎日新たな花を咲かせ続けてくれています。
今年、ヤマモモの木が真っ直ぐ
空へと向かって枝を伸ばし、
ジャスミンが咲き続け
そして、2014年の締め括りの月に
思いがけず頂いた
私の産まれた大好きな季節であり、
春を代表する花の代名詞でもある
可憐なチューリップの球根・・・
まるで植物達が 声なき声で
「あなたのこと いつも見守っているよ。
応援しているよ。だから安心して。
あなたが待ちわびていた春の訪れは
もうすぐそこまで来ているよ。」
そんな風にエールを送ってくれているように
思えてなりません。
時を経て大人になり 今
チューリップの球根を手にして
改めてその可愛さに気づきました。
とっても寒い日に
フカフカな土に植えるからもう少し待っててね。
P.S. Dear.SHOKO
今年もお疲れ様でした。
2015年もあなたの心が動くもの
あなたの価値観を大切に。
丁寧にあなたらしく進みましょうね
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