在りし日のミーコちゃん。
痩せて目が吊り上がって見えますが美猫さんです。
2022.9.5撮影
2022.10.4撮影
多分、17歳だったミーコちゃんとは種を越えたお友達でした。
早起きの彼女は1年を通して4時頃に近所を散策していました。
よく色んな猫ちゃんとケンカしてたね。
ミーコちゃんは猫も人も、抱っこも好きではない仔。
飼い主は2人。息子さんには寄り付かないとのこと。
でも私には最初から心を開いてくれていて
私に向かって一直線な、甘えて顔をスリスリしている
ミーコちゃんの姿を何度となく目の当たりにした子息は
驚いていたそうな。
早朝、戸を開ける前からジッとこちらを見ていて
戸を開けた瞬間走ってくる。
まさに猫まっしぐら。たまらにゃい💛
そして、ポストを開ける音が聞こえると
どこからともなく走ってきて
お行儀よく前足を揃えて門扉の外でちょこんと待っている。
門扉を開けて「ミーコちゃん、どうぞ」と言うまで
入ってこない。
私の「どうぞ」など待たずとも、
ヒョイと門扉を軽々越えて入ってこれるのに。
だから、いつもいつも言っていた。
「ミーコちゃんは顔パスでいいんだよ~。
いつでも入っておいで。ゆっくりしていってね。」
でも彼女やっぱり
「どうぞ」と門扉をあけるまで入ってこなかった。
コンクリートやタイルの上でゴロンゴロンと転がるのが好きで
「ごはん食べる?」と聞くと「うん」とばかりに
私の手からご飯を食べる。チュールも勿論好きだったね。
買い物から帰宅すると どこからともなく、
「にゃあ~」と言いながら走ってくる。
ゴミを出しに行く時も一緒にくっついてくる。
「ミーコちゃん有難う。でもね車とか危ないから待っててね」
そういうとちゃんと止って私を見送るように
道の真ん中で待っている。なんて可愛いんだろう。
毎回、胸キュンだった。
一匹狼ならぬ一匹猫。
孤高のミーコちゃんは人にも猫にも媚びない
私も媚びないから、類は友を呼ぶ、なのかな。
ミーコちゃんは「にゃあ~ にゃあ~」と
よく猫語で話しかけてくれる。
撫でるとゴロゴロ嬉しそう。
家の中に入りたがっていたので
ある時「入る?どうぞ」とドアを開けると、
ホントに入ってきて急ぎ足でリビンクと和室を探検した。
自分の家以外、多分他の人間の家に入ったのは
初めての経験だったと思う。
もしかしたら、
もう何年も姿を見せていない大好きなミーシャが
どこかに居ると思ったのかな・・・
それにしてもミーコちゃんは猫も人も見る目がある(笑)
猫が嫌いだったミーコちゃんだったが、
先住猫のミーシャにはメロメロだった。
茶白のミーシャは本当に賢くて、穏やかで優しくて
ジェントルニャンな素敵な仔だった。
彼は日がな一日、車の上や、室外機の下、
2階のベランダの手すりなどでくつろいでいた。
よくいた場所は車の上とレンガの門柱の上。
「ミーシャ、ここから降りないでね」
彼はその言葉を生涯守り続けた。
うちの仔になる前の、仔猫時代の3ヶ月は
外猫、家の中だけの猫を含め10匹近く飼っていた
鎌倉のあるお宅で、外猫のように沢山の猫たちと
自由に歩き走りまわっていたらしいので
外の世界は熟知している。
また、彼の抜群の運動神経なら
ヒョヒョイノヒョイ!と軽々と門柱を降りて、
すたこらさっさと自由に、懐かしい
外の世界を探検できたのに、
律儀な彼は生涯私の言葉を守ってくれた。
引っ越しでサンライズ瀬戸や飛行機にも乗った。
繰り返しになるが、ミーコちゃんは実に見る目がある(笑)
ジェントルニャンなミーシャに一目ぼれをしたのか?
猫嫌いの彼女は、なんとミーシャが庭に居たり、
ガレージでのんびりしていると、すかさずやってきて、
鼻と鼻で挨拶をしたり、ミーシャの匂いを嗅いだり、
なんと なんと、警戒心の強い彼女が
ミーシャの前では恋する乙女ビームを出しまくり(笑)
ダラリンとお腹を見せてクネクネしたりして
(ミーコちゃんは避妊、ミーシャは去勢をしています)
ジェントルニャン、ミーシャは「あっちにいけよ」でもなく、
静かにミーコちゃんを受け入れている感じで微笑ましかった。
10年前の冬、ミーシャが亡くなったとき、
ミーコちゃんは7歳になるところだった。
ある日を境にミーシャが姿をみせなくなり
「どうしたのかな?」とミーシヤを探しているような彼女は
ミーシヤ亡きあと昼も夜も毎日私の前に現れ
私の悲しみにそっと寄り添ってくれた。
去年の夏のこと。
屋根から屋根を自由に闊歩していた
すこぶる元気な彼女が一回り小さくなっていた。
そして、以前そうしていたように
高い所には飛び上がらなくなっていた。
足も引きずって かばっているようで
前足は外側に開いていた。
久しぶりに撫でた背中は
ゴツゴツとしていて切なかったが
優しく優しく撫でながら心で祈りを捧げた。
3月になり、あたたかな日が続く中、
ミーコちゃんの姿が見えないのが気になっていた。
カレンダーを見ると1月24日に
「久々にミーコちゃんが訪ねてきてくれた」とあった。
今朝、車を洗っていた飼い主に
「あたたかくなってきましたがミーコちゃん
最近見かけていないですがお元気ですか?」と聞くと
「先月の初めに亡くなりました」と・・・・
「え!!」と言ってしまった。
そう、1月24日に会ったのが最後だった
苦しまなかったかetc・・・
短いやり取りの中で複数のことを聞いた。
眠るように。。。と聞いて安堵した。
家に入り もしかしたら・・・と
カレンダーを見た。
もしかしたら、明日が49日かもしれない・・・
ミーコちゃん、挨拶に来てくれるかな・・・
最近、にゃあ、にゃあ鳴く声がして
ルーチェかな?と見に行くとスヤスヤ眠っていたり
ということが何度かあり、
また、リビングを猫が横切っているような
シュルエットも何度か見たので、足元を見ると何もなく
霊感が強いルーチェが時々空(くう)を見て、
何かを目で追っている様子もみたりしていたので、
今朝、飼い主から亡くなったことを聞いた時、
あれはミーコちゃんだったのかもしれないと思った。
ミーコちゃんと心通わせた15年間。
ピュアなまなざしをまっすぐ向けて可愛い声で
にゃあ にゃあと 話しかけてくれる愛しき仔だった。
1つ1つ振り帰りながら
こうして彼女の生きた証を書いていると
涙があふれる。
会えないんだなぁ~と思うと悲しい・・・・
でも、動画も幾つか撮らせて貰ってるから
時々みるね。
ミーコちゃん、今まで沢山有難うね。
大嫌いな病院通いをするでもなく、
ご家族に看取られたと聞きました。
去年の6月までは自由に走り回り、
恋もして良かったね。
ミーコちゃんとお友達になれて嬉しかった。
ミーコちゃんに好きになって貰えて光栄でした。
ミーコちゃん、貴方の愛したミーシャとは会えましたか?
ミーコちゃん、夢に出てきてね。
あなたのこと忘れないからね💛
沢山の有難うと愛を込めて✨