多万里

30年ほど前から知ってて、食べる機会がなかったんですが、思いがけず食べることができた大宮の食堂で食べたラーメンの話です。

このお店を知ったのは浦和に住んでた20世紀のこと。何で知ったか忘れましたが大宮の駅の近くに素朴なラーメンが食べられるお店があるそうです。浦和から大宮って近いので何時でも食べられると思ってて、この日までそのラーメンのことを忘れてました。

この日、たまたま用事があって午後の3時過ぎに大宮駅に降り立ちました。お昼ご飯食べてなかったので、何か軽く食べたいなと思ったとき、ふとその大宮のラーメン屋を思い出しました。確か高島屋の裏あたりだったよな。GoogleMapで調べるとすぐに分かりましたね。多万里という食堂です。

日射しの強い午後の暑いなか、とぼとぼ歩いてそのお店の前までやってきました。なかなかいい雰囲気じゃないですか！


引き戸を開けて中に入ると、夕方に近いですけど3組のお客さんがそれぞれ食事中。空いてるテーブル席に腰かけ、見上げるとこの食堂のラインナップ。ここは迷わずラーメンでしょ。


店員さんらしいお姉さんに｢ラーメン下さい｣というと、｢すいませんけど食券です｣と仰います。確かに食券売り場っぽい場所が入口脇にありましたね。そこで750円を支払って、暫く待つと、そのラーメン登場。おおっ、実に素朴なラーメンじゃないですか！　さっそくいただきましょう。


割り箸をわって麺をすくい上げてみると、細縮れ麺。いいですね。ズズーっと啜ると心地よい啜り心地。ほどよく醤油スープが絡まって、これぞラーメンという味。スープは鶏ガラ中心の素朴な味ですね。熱もあります。これが30年来食べたかったラーメン。


食べ始めて、｢美味しいな｣なんて思って啜ってて、気づくと無くなってました。最後にドンブリ持ってスープを一口。優しい味ですね。


美味しかった、ごちそうさまでした。思いがけず、忘れてましたが念願のラーメンを食べることがでしました。こんど、家内を連れて再訪しましょう。