天と地の間

クライミングに関する記録です。

尾平ボルダー

2010年09月01日 | ボルダー
先週に引き続いて、大崩のボルダー開拓に行く予定であったが、宮崎の県北はかなりの降水確率。そこで、少しでも確率の低い尾平のボル
ダーへ行くことにした。といっても、大崩とほとんど同じ山域、ある程度の覚悟をして出発した。
緒方を過ぎて山道にさしかかると、ところどころに水溜りができている。岩の状態が思いやられるが、ここまで来たら帰るわけにはいかな
い。


道の真ん中にこんなマークが。答えは下。


ヘリポートである。4箇所ほどあった。
防災と病人搬送のためだ。


ボルダーエリアに着くと、佐賀から3人来ていた。3人とも始めてみる顔だ。とりあえず、岩の状態を見るために林の中に入っていくと、湿
度は非常に高いが岩の状態はそれほど悪くはない。


取り付いているのは5級課題。左に2級課題がある。
右の岩には2級課題がある。

アップができる手ごろなボルダーを探していると、先ほどの佐賀のメンバーが5級の課題に取り付いている。丁度良い。入れていただくこ
とにした。
アップの後、2級の課題を一緒にやっていると雨が落ちてきた。やはり、降って来た。林の中だけに小雨のうちは良かったが、やっているう
ちに本降りになってきた。
やむなく岩陰に入り、昼食をとりながら雨宿りをしていると、佐賀のメンバーはあっさりと引き上げた。最近、よくこういうパターンにな
る。

ひとまず車に戻り、天気が回復するのを待っていたら、何時しか転寝をしていまい、起きたときには体がだるく再び取り付く気力がなくな
った。どうも疲れがたまっているようだ。このところの酷暑の中でのランニングが効いているのかもしれない。岩の状態も悪いし、ここは
早仕舞いしたほうが賢明だろうと尾平を後にすることにした。


奥岳川。エリアのすぐ近くを流れている。
ここを遡上すると良い沢がありそうだ。


健男神社。ボルダーエリアの道筋にある。
参道の石段がかなり上まで続いている歴史のある
神社である。先のヘリポートでうわかるとおり、か
なり過疎が進んでいるところであるが昔は賑わって
いたのがうかがえる。
実は秋に、冬壁に向けてのトレーニングの一環とし
て、この健男神社を基点に祖母傾のトレランを計画
している。祖母傾縦走コースといえば、全国的にも
知られた健脚コースである。総距離およそ40km。
2泊3日の行程である。そこを一日でやろうという計
画である。このところのトレランブームで何人かが挑
戦し、達成しているようであるが、かなりきつそうだ。
それだけにサポートを含め、周到な準備が必要であ
るが、大変なだけに敵前逃亡が予想される。
ここは、きっちりと抑えておきたいところ。


 途中、まだ時間があるので、ボルダーでも探しに行こうと、かねてより気になっていた場所へと進路をとることにした。
 その場所は、津久見市の南西部にある八戸高原。10号線を南下し、弥生町の手前で左へと山道に入る。道幅は車一台がやっと通るほど。
そして九十九折の坂道がかなりの距離続く。
行き止まりまでいったところにあるのが、木村という集落。件数は10件に満たない。ちょうど野良作業をしていたおばあちゃんがいたの
で登山道を聞いたら、かなり驚かれた。一人でしかも時間は4時。当然だろう。おそらく、登りに来る人もまれなのだろう。
神社の裏からの登山道に入ると、所々、崩れた後があるが思ったほど荒れてはいない。登ること20分。石灰石の採石場後に出た。八戸高
原は、かつて石灰石の採石場があった場所である。この日は、その石灰石のボルダーを目指してきたのである。


山頂直下の壁。
ぱっとしない。対象外だ。

その肝心のボルダーであるが、登山道沿いに小さいのがいくつかある程度であった。探せばあるのかもしれないが、地元の人に聞いたほ
うが早そうだ。
大分市から近く、標高が700mあるだけにボルダーがそろっていれば夏場にはうってつけなのだが。そう思い来たがはずれか。


ピークより望むが、天気が悪く、展望がきかない。
眼下は採石場跡。

景色が良いと聞いていたので、せめて、その景色でも堪能しようと山頂に上がってみたものの、次から次へと湧いてくるガスに遠望はき
かず、すぐに下りることにした。



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