天と地の間

クライミングに関する記録です。

比叡Ⅱ峰奥壁三つ子ハングdirettissima

2022年07月03日 | 開拓
怪我はなんとか回復したものの、まだ万全ではないために、アプローチの近い、比叡2峰奥壁へ開拓
に1日に行ってきた。

Ⅰ峰A、B、Cフェース。ここと高さはほぼ同じ。

三つ子ハングの開拓を始めたのが15年前。
以来、身近に志向する人がいないという理由にかこつけて、ずっと放置したままとなっていた。
思い立ったきっかけは、ポツポツと志向する若手が現れてきたことによる。
その内の一人が今回同行のO口君
午前4時自宅出発。比叡に着くと雲ひとつない快晴。昼過ぎがタイムリミットと見て先を急ぐ。およ
そ30分で到着も、すでに汗だく。

登る箇所を真下から撮影。ルーフ部分のクラックは繋がっていない。
ここを越えれば何とかなりそうだが。下が出来なければ上をやる気も起きない。

ハングの取り付きまで右凹角ルート2ピッチをO君がリード、私はホールバックを背負ってのセカンド。
三つ子ハングに到着した時には、体幹をかなり使った感あり。
前回、打ったボルトで小休止したのち、ムーブを探るも絶望的に悪い。
フットホールドがないために体を保持できない。


ここへ来るまで2ピッチ。
そのルート(右凹ルート)は良いルートなのだが、如何せん、荒れている。
訪れる人が少ないのだろう。


傾斜は185°
ルーフを越えた箇所にハンドジャムがあまく決まるが、体の振れを止められない。

O君と入れ替わり立ち替わりやったが、進展なし。疲労はますばかり。もうすぐ直射日光が当たる。
鍛えなおして、秋になったら出直そうと、撤収とした。


南面であるが、ルーフが日を遮り、なおかつ、風も吹いて快適。

帰宅して、いつも通りに浴室で体回りを点検したところ、ふくらはぎにマダニが食らいついていた。
結果を残せず、その上、マダニにやられるとは。


これまで噛みつかれたマダニの中では最大級。5㎜ほど
高砂きららマダニだろう。

以前は自分で処置をしていたが、SFTS を発症すれば致死率は20~30%とも云われている。もう自分
ではできない。
皮膚科で処置してもらった方が安全と、本日、麻酔を打ち、切開して取り除いてもらった。抜糸は一
週間後。
看護師が云うには最近、噛まれる人が多いとか。大分でも発症した人が2人ほどいるとのこと。対症
療法しかないので罹患すれば怖い。
SFTS の潜伏期間は2週間。怪我のリハビリが終わり、これからという時にテンションがかなり下がっ
てしまったがこればかりは仕方がない。
免疫力を下げないよう、しばらくは大人しくしておくとしよう。
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