連休に地元で登る事ほど情けないことはない。ということで登るのはあっさりと止めにした。代わりに大崩に新たなる
可能性を見つけようと、久しくやっていいないトレイルランニングを兼ねて偵察に入る計画を立てた。
峠を越えたあたりで撮影。
真ん中が小積。小積を中心に右奥が湧塚(重なっている)。少し離れて左が二枚ダキ。
そして、その左隣が大崩山頂。(左から二つ目のピーク)
左端に大崩ダキ。右端に馬の背。写真には写ってないがさらに右に広タキがある。
昼前に登山口に差し掛かると、かなりの車が止まっていて驚いた。ほとんどがハイカーのようだ。近くに止めるスペー
スが全く無い。幸い、私は林道を上がっていくから関係ないが、これから来る人はかなり下に止めなければならないだ
ろう。かつてない程のにぎわいだ。これも登山ブームの影響だろうか。
登山口の前後200mは駐車スペースなし。
今回も余裕があればボルダーでもしようとマットを持っては来たが。
そんな余力もなく、また、ボルダラーもいなかった。
崩壊してこれ以上進めない箇所に車を止めて、ザックを担ぐ。中身は飲料水、シリアルバー、カメラ、双眼鏡。これで
足りる。
林道は崩壊しているが走る分には問題ない。それも坊主尾根への分岐点を過ぎるとすぐに行き止まりになり、目印のと
ぼしい林へと下る。途中、何度も迷いながら下の林道と合流してホッとする。ここから沢を越えて大崩ダキを目指して
急登なる。身軽なのが幸いだ。沢を越えて30分くらい進んだだろうか。下にスラブをいただく岩塔直下に到着。
岩はでかい。全容が掴めないために一段上がらないとなんとも言えないが、今ひとつ食指が動かない。開拓した人から
情報を聞くことにしよう。
まさに秘境の雰囲気。
左端が大崩ダキ。
基部から大崩ダキ撮影。
宮崎登攀クラブが打ったものか、錆びたリングボルトがあった。
大崩ダキから馬の背(左)、広タキ(右)撮影。
馬の背。昨年、6ピッチのルートが開かれた。13cのピッチがある。
それ以前、何度か私も訪れたことがあるが、見る限り弱点の少ない壁であった。
左端にすっきりしたクラックがある。
広タキスラブ。白いきれいな壁だ。
最近は訪れる人も少ないようだ。アプローチも荒れているだろう。
20日(月曜日)
登山道近くにはテントを張る場所がなかったために美人の湯の下の駐車場に張った(申告済み)。秋の夜長は長い。積読
になったままになっていた本でもよもうと2冊持ってきた。ところが虫の音を聞きながらビールを飲んでいると読む気が
失せ、さりとて疲れで覚醒したのか、なかなか寝付けない。そのうち、まんじりとしないまま登山者の準備の音で4時に
目が覚めた。ある程度予測はしていたがここの登山客は早い。今日はつらくなりそうだ。
渡渉点から撮影の小積。
いつ見てもいい眺めだ。
大崩はこんなボルダーがごろごろしている。
7時過ぎ、昨日と同じ出で立ちで登山口から走り始める。足取りは重い。坊主尾根の渡渉点に来ると4,5人の登山者が途
方に暮れている様子。橋がないという。なるほど見事に消え去っている。ならばと、岩伝いに渡渉し、上から最適なル
ートを示すと皆さん安全にできてお礼を言われた。
気を良くしてまた走り出す。走るといっても今日は走るのが目的ではない。勾配がきつくなると直ぐに歩きに変える。
特に先行する登山者が20m先に現れれば歩きに切りかえて、こちらの息づかいで察知してもらうように近づく。そんな
ふうに登山道を走るときはいつも自転車に乗っているつもりで走る。そうすれば問題も起きないだろう。やはり、登山
道は登山者が優先と思う。
坊主尾根の道標からいよいよ小積谷へと入る。思いの外、水量が少ない。だが、ここから注意が必要だ。苔むした岩伝
いに進まなければならない。苔は濡れている。滑って頭でも打とうものなら一大事。映画「127時間」になりかねない。
ここは誰も来ないところ。映画のシーンを思い出しながら進んでいたら、意外に早く小積の基部に着いた。
でかすぎてカメラに収まりきれない。
ピークは見えない。
中央稜右隣のクラック。ここも可能性がある。
基部から見る小積はでかい。カメラには収まらない。早速、双眼鏡で壁を見るとラインを引けそうな箇所が何本か見て
取れる。ブッシュは多いが、北面特有の草木で剥がしやすそうだ。
実は、私の狙いはここではない。本命は湧塚下の岩塔。間近で見る岩塔は威圧感がある。それだけに開拓意欲をかき立
てられる。南面、北面ともに草木はなく、すっきりしている。すぐにでも取り付けそうだ。次にするのはここだ。
湧塚下の岩塔。林越しにしか見えないのが残念。
袖ダキより湧塚を撮影。
向かいの岩塔が狙いの壁。両面に可能性がある。見ての通りブッシュはない。
袖ダキにて。
来ればつい跨いでしまうオフィズス。股間がスースーする。
ここに上るルートを作るのも面白そうだ。
かなり難しいだろう。
岩を見ながら腹ごしらえをしたのち、沢を詰める。進むにつれて岩は小さくなり植生も変わってくる。もうそろそろか
と思われる頃、登山者の声が聞こえてきた。
可能性を見つけようと、久しくやっていいないトレイルランニングを兼ねて偵察に入る計画を立てた。
峠を越えたあたりで撮影。
真ん中が小積。小積を中心に右奥が湧塚(重なっている)。少し離れて左が二枚ダキ。
そして、その左隣が大崩山頂。(左から二つ目のピーク)
左端に大崩ダキ。右端に馬の背。写真には写ってないがさらに右に広タキがある。
昼前に登山口に差し掛かると、かなりの車が止まっていて驚いた。ほとんどがハイカーのようだ。近くに止めるスペー
スが全く無い。幸い、私は林道を上がっていくから関係ないが、これから来る人はかなり下に止めなければならないだ
ろう。かつてない程のにぎわいだ。これも登山ブームの影響だろうか。
登山口の前後200mは駐車スペースなし。
今回も余裕があればボルダーでもしようとマットを持っては来たが。
そんな余力もなく、また、ボルダラーもいなかった。
崩壊してこれ以上進めない箇所に車を止めて、ザックを担ぐ。中身は飲料水、シリアルバー、カメラ、双眼鏡。これで
足りる。
林道は崩壊しているが走る分には問題ない。それも坊主尾根への分岐点を過ぎるとすぐに行き止まりになり、目印のと
ぼしい林へと下る。途中、何度も迷いながら下の林道と合流してホッとする。ここから沢を越えて大崩ダキを目指して
急登なる。身軽なのが幸いだ。沢を越えて30分くらい進んだだろうか。下にスラブをいただく岩塔直下に到着。
岩はでかい。全容が掴めないために一段上がらないとなんとも言えないが、今ひとつ食指が動かない。開拓した人から
情報を聞くことにしよう。
まさに秘境の雰囲気。
左端が大崩ダキ。
基部から大崩ダキ撮影。
宮崎登攀クラブが打ったものか、錆びたリングボルトがあった。
大崩ダキから馬の背(左)、広タキ(右)撮影。
馬の背。昨年、6ピッチのルートが開かれた。13cのピッチがある。
それ以前、何度か私も訪れたことがあるが、見る限り弱点の少ない壁であった。
左端にすっきりしたクラックがある。
広タキスラブ。白いきれいな壁だ。
最近は訪れる人も少ないようだ。アプローチも荒れているだろう。
20日(月曜日)
登山道近くにはテントを張る場所がなかったために美人の湯の下の駐車場に張った(申告済み)。秋の夜長は長い。積読
になったままになっていた本でもよもうと2冊持ってきた。ところが虫の音を聞きながらビールを飲んでいると読む気が
失せ、さりとて疲れで覚醒したのか、なかなか寝付けない。そのうち、まんじりとしないまま登山者の準備の音で4時に
目が覚めた。ある程度予測はしていたがここの登山客は早い。今日はつらくなりそうだ。
渡渉点から撮影の小積。
いつ見てもいい眺めだ。
大崩はこんなボルダーがごろごろしている。
7時過ぎ、昨日と同じ出で立ちで登山口から走り始める。足取りは重い。坊主尾根の渡渉点に来ると4,5人の登山者が途
方に暮れている様子。橋がないという。なるほど見事に消え去っている。ならばと、岩伝いに渡渉し、上から最適なル
ートを示すと皆さん安全にできてお礼を言われた。
気を良くしてまた走り出す。走るといっても今日は走るのが目的ではない。勾配がきつくなると直ぐに歩きに変える。
特に先行する登山者が20m先に現れれば歩きに切りかえて、こちらの息づかいで察知してもらうように近づく。そんな
ふうに登山道を走るときはいつも自転車に乗っているつもりで走る。そうすれば問題も起きないだろう。やはり、登山
道は登山者が優先と思う。
坊主尾根の道標からいよいよ小積谷へと入る。思いの外、水量が少ない。だが、ここから注意が必要だ。苔むした岩伝
いに進まなければならない。苔は濡れている。滑って頭でも打とうものなら一大事。映画「127時間」になりかねない。
ここは誰も来ないところ。映画のシーンを思い出しながら進んでいたら、意外に早く小積の基部に着いた。
でかすぎてカメラに収まりきれない。
ピークは見えない。
中央稜右隣のクラック。ここも可能性がある。
基部から見る小積はでかい。カメラには収まらない。早速、双眼鏡で壁を見るとラインを引けそうな箇所が何本か見て
取れる。ブッシュは多いが、北面特有の草木で剥がしやすそうだ。
実は、私の狙いはここではない。本命は湧塚下の岩塔。間近で見る岩塔は威圧感がある。それだけに開拓意欲をかき立
てられる。南面、北面ともに草木はなく、すっきりしている。すぐにでも取り付けそうだ。次にするのはここだ。
湧塚下の岩塔。林越しにしか見えないのが残念。
袖ダキより湧塚を撮影。
向かいの岩塔が狙いの壁。両面に可能性がある。見ての通りブッシュはない。
袖ダキにて。
来ればつい跨いでしまうオフィズス。股間がスースーする。
ここに上るルートを作るのも面白そうだ。
かなり難しいだろう。
岩を見ながら腹ごしらえをしたのち、沢を詰める。進むにつれて岩は小さくなり植生も変わってくる。もうそろそろか
と思われる頃、登山者の声が聞こえてきた。
是非実物を見てください。
大崩山頂もきれいになりました。
行くなら紅葉シーズンに。