ちょっと白っぽく写りましたが、卯の花(おから)。
こういう<おかず>を、ことこと作っていると本当に幸せです
でも、今日のカテゴリーは「Buon Appetito」じゃなく
「そっと教えるドジ話」・・・
8才のワタクシの、微笑ましい昔話です。
小学校3年生。授業参観日の出来事です。
どういう趣旨の参観だったのか??その日は父母だけじゃなく、
教育委員会のお偉いさんたちも来ていたらしい。
理科だったのか?社会だったのか?
授業科目も覚えてはいませんが、先生がこんな質問をした。
「お豆腐は何から作りますか?」
はい!と元気良く手を挙げたが・・・
周りを見ると挙手をしたのは、アタシだけ。
「はい。○○さん」当然、先生はアタシを指した。・・・知・ら・な・い・・・
入学以来3年間、わからない質問や難しいテストは皆無だった
無敵の8才!!(笑)
先生が尋ねたら、必ず手を挙げる習慣がついていたらしい。
挙手をしてから考えることもあったし・・・。
昔の小学校は、そのくらい呑気な現場だったのでしょうね。
あれっ?どうしようと思ったその瞬間、浮かんできた。
お豆腐屋さんの光景・・・
そして、咄嗟に答えた。
「おからです」
参観メンバーから、大受け~~
楽しそうな笑い声が教室中に響きました。
決して受けを狙ったわけではなく、浮かんできた店頭風景から
あれが材料だ!と、マジに思ったのですが・・・。
帰宅して両親に報告した時も、大受け
「あ~、お店にいっぱいあるものねぇ」
「わからないのに手を挙げちゃ駄目」とは、言われなかった。
いや、言われたのかもしれないが、全く記憶がない。
担任は「子どもが答えたことに、あんな笑うなんて」と
怒っていたらしいが、微笑ましい答えにそりゃあ笑うでしょう。
怒ることじゃないだろ?
自分の計画したとおりに授業を進められなかったからか・・?
つまらない女教師だったと、改めて思います。
今、お豆腐屋さんは少なくなりましたが、スーパーの大量生産より
お豆腐屋さんで作ったのが好きで、地元の小さなお店で
買うようにしています。
8才の脳裏に浮かんだ「おからが積んである風景」はなくなり、
小さな袋に分けられた、きれいな<おから>が売られていますが
それを見るたび、あの楽しい記憶が蘇えり、思わず
ニンマリしてしまいます。
でも、今の小学生。お豆腐が大豆から作られることを
知ってる子はいても、おからの存在を知ってる子は
少ないのではないかしら??
そうそう。学校というのは自分の知らないことも聞かれるのだと
この<おから事件>で悟ったアタシですが・・・
その後、進級・進学するに従い、知らないことばかり~と
なっていったのです