今さらながらですがーー、わが花畑で今一番の元気ものは、この水仙。時期になればきちんと芽生え、春一番に明るい花笑みを送ってくれる。
別名を雪中花。学名のナルキッサスは、ご存じギリシア神話のナルキッソスに由来している。
ヒガンバナ科。地中海沿岸が原産地。けれど、物語の主は、房咲きではなく、一茎一花の口紅水仙だそうだ。
中国では仙人といえば、枯れた老人のようなイメージばかりが浮かぶが、美女も美少年もいたそうだ。「水湿の多い土地によく育つ」「水の仙人」の意味のあるその花が、水仙と名付けられたという。
「もしかしたら、ヘレニズム時代に東へ東へと移っていったギリシア神話が、のちの中国の植物学者の想像力に影響をあたえたのかもしれない。少なくとも唐代には水仙という名前はなかったらしいからである」
と、渋澤龍彦は『フローラ逍遙』(平凡社)の中で書いている。
春の頃、ランに詳しいOさんから指導を受けて株分けしたシンビジウムです。この場所を気に入ってくれたのか、大当たりです。 5本も花茎を伸ばして、もう少しで咲きそうです。
「次の段階は、もう少し大きい鉢に植え替える“鉢増し”をしてあげてね」とのことでした。なんでもトライ、トライ、教わりながら、やってみましょう。