スタジオジブリのアニメは、以前に「借りぐらしのアリエッティ」も見ましたが、私にとっては、アリエッティよりはわかりやすく心に響いてきました。
レトロな雰囲気の横浜。時代は、1963年(昭和38年)。高校生の海と俊とその周辺のものがたり。
海の見える丘に建つコクリコ荘。少女は毎日、海に向かって旗を揚げる。それは航行の無事を祈る信号旗。
海から、その旗を毎日見ていて、返信の信号旗を上げている少年がいる。しかし、それは少女の位置からは見えない。その旗の意味が分かっていたら、よかったのに。(私の見落としかもしれない)
カルチェラタンと呼ばれる文化部の古い部室の一つに、宮崎駿さんそっくりのメンバーがいるのも、ほほえましく、笑ってしまいました。
ほかにもきっといるのでしょうね、相似形のひとたち。
テーマでもある、「上を向いて歩こう」の曲が、ものすごく効果的に使われていて、グッときます。
ガリ版刷りで稚拙な同人誌など作っていた時代を思い出しました。
そんな時代背景の中にいた私たちには、ほんとうによくわかる映画ですが、はたして、TVゲームやファンタジーに慣れ親しんでいる若い世代には、ちゃんとわかるだろうか。ぜひ、彼らの反応を知りたいところです。
というのも、アリエッティのとき、周りの若い人たちは、とても感動していたので、その割に感動の薄かったおばさん世代としては、もう、新鮮な感動を受け止めるセンサーが磨滅してしまったのかと、少しさびしくも感じていたのです。
ですが、きっと、芯の所は伝わりますよね!
いつものことですが、なんの予備知識も持たず見ましたが、映画は高橋千鶴(作画)・佐山哲郎(原作)の漫画作品をジブリが、劇場版アニメとして制作。
エンドロールが終わって、画面が暗くなってからも、誰も立ちあがる人はなく・・・しばしの…静寂があり・・・・、見終わってからジーンとくる映画でした。
もう一度ていねいにデティールを見てみたくなりました。(7月22日)
監督 宮崎吾郎
企画 宮崎 駿
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