花壇のそこここにさりげなく殖えている。時が来ると、ポッと名乗り出て、
”春ですよ。ハナニラの春になりましたよ”
星形の顔が知らせてくれる。
枯れ葉や雑草の中から、ほかほかと暖かな光が広がっていく。
ハナニラ…ユリ科の多年草。球根植物。南アメリカ原産。
白や薄青いろの花を咲かせる。花の裏側にもおしゃれな筋。
西洋アマナ。
ベツレヘムの星とも呼ばれているのだって。
いつかの春、豊玉のそのお宅を訪ねると、玄関へのアプローチ、
さんさんと降り注ぐ日の光を全身に受けて
庭にちりばめられた白や青の星たちがいっせいに微笑みかけた。
その耀く光景を忘れない。
まだ花の名も知らなかった頃だけれど・・・・。
バラの植木鉢に新顔がそだっていた。もうしばらくで咲きそう。紫花菜と思いたいけれど、
葉がちがうかも。ハルノノゲシのような黄色い花か・・?見守りたい。
いつも花畑を見にこられるBさんが来られた。少し年配の、しゃきしゃきとお元気な方だ。
「地震、怖かったね。私なんか一人だから、上着は普段着で寝ていたのよ」と。
Bさんがおひとり暮しなのを初めて知った。
「うちはいまだにズボンもはいたまま」
「でも、電気もガスも水もあって恵まれてる。被災地のことを考えたら・・・」
せめて、自分にできる小さなことを実行し、いつも被災地に思いを寄せていること。
白一色の日本水仙がまっさかり。香りが強い。
「Bさん、水仙の香りはお好き? 少し切りましょうか?」
つぼみもあるところを3本ほど、メランポジウム、オステオスペルマム、
そしてハナニラ。少しずつ小さな花も混ぜてお渡しした。
素敵というにはほど遠い花束だけれど、ささやかな花畑があってよかった。
時にはこうして何人かの方と交流がある。
東北の被災地にも、時が来れば、何かの種が芽生え、花が彩る日がきっときます。
せめて、自分にできる小さなことを実行し、いつも被災地に思いを寄せていたい。
アマナの群生
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