第3日目に上海市区の西に隣接している閔行(ミンハン)区にある水郷、七宝(チィバオ)鎮に行った。江南地方には多くの水郷古鎮があるが、七宝は上海からもっとも近い水郷である。この水郷の名は北宋(960~1279)時代に建設された七宝寺に由来するということだ。
七宝の街を「七宝老街」と言い、北宋時代を再現した街並みは比較的新しい。
両側に商店のある街路は狭く、ちょうど土曜日だったので人出が多く混雑していた。数年前に来たときには人も少なかったのだが、最近は人気が出ているのか。地下鉄の駅も近いから来やすいのだろう。
さまざまな店がある。
時折路上に異臭が漂い、臭豆腐を揚げている店があることが分かる。Hg君はこの臭いが苦手である。揚げている時は悪臭がするが食べるとおいしい。
揚げる前の豆腐。臭豆腐は豆腐にカビをつけて発酵させて作る。
人ごみをくぐり抜けて広場に出ると、ここも軽食を買い求める人たちでごった返していた。
広場のそばにかかっている石橋の上から。
橋の前方の街路は大混雑で、恐れをなしてそこには行かないことにして遊覧船に乗ることにした。
遊覧船の船着場の側の橋から。
七宝は小さな鎮で、すぐ近くにビルが建っている。こんな風景を見てもつまらないと思ったら、すぐに向きを変えて鎮の中に向かって進んだ。
小さな鎮だから20分くらいで遊覧は終わり、何か物足りなかった。乗船料は1人50元(約700円)で安くない。
老街にあるレストランで昼食をしたが、ここもひどく混み合っていて、円卓を囲む客の高声があふれて騒々しく、これも中国の庶民らしい雰囲気なのかと思った。食事を済ませてからは、大混雑の街を歩く気も萎えて老街を出た。人出が少ないだろう平日に訪れて、ゆっくり散策すれば面白いのだろう。