中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

上海で(6) ―田子坊―

2010-12-07 12:08:02 | 中国のこと

 上海市区の中心地から南方の泰康路と建国中路の間に、最近人気の観光スポットである田子坊(ティェンツゥファン)がある。七宝鎮を訪れた後でここに行った。

 

 泰康路。道路に面した建物の裏が、迷路のように入り組んだ建物がある。この写真の中央より少し左手に田子坊の入口がある。

 

 

 田子坊入口。田子坊は泰康路210弄という地番である。狭い道は里弄(リイロン)と言って、上海の庶民住宅にある路地。

 

 

 旧上海租界時代、建国中路の周辺はフランス租界で、高級住宅区だったが、泰康路のあたりは上海独特のレンガ造りの集合住宅である石庫門(シィクゥメン)がある庶民の町だった。1998年からここは整備されて洒落た観光エリアになり、多くの観光客が訪れている。私たちが行った時にも各国の観光客でごった返していた。 

 

 レンガ造りの石庫門には今も住民がいる。

  

 

 

 

 かつての生活の跡、井戸。

 

  狭く迷路のような路地にさまざまなアートショップや料理店、ブティックや小物店が軒を連ねて密集している。日本人が経営しているらしい店もあった。元は画家で彫刻家の陳逸飛(チェン・イィフエイ)が1999年にアトリエを開いたのが始まりとされ、今も芸術家達のアトリエや店がある。