中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

上海で(7) ―魯迅公園―

2010-12-08 11:41:34 | 中国のこと

 4日目は、魯迅公園に出かけた。この公園には奥に文豪魯迅の墓所もあり、魯迅記念館もある。数年前に来たときには広い園内に憩う人たちや演劇の練習をする若者のグループなどが見られたが、今回は日曜日だったので人が多く賑やかだった。

 

 

 園内の道の両側にテント張りの売店が出ていて、書籍や木製品、小物などを売っていて、人が多く集まっていた。

 

 

 

 

 少し行くと人だかりがしている。歌声も聞こえてくるので近寄ってみた。

 

  200人以上くらいの人数か、皆大きな声で楽しそうに歌っている。多くは中高年者だった。

 

 輪の中央には、指揮をする女性やアコーデオンを奏でる男性がいた。

 

  

 輪の外では歌集を売っていて、それを手にして歌う人もいた。

 

 そこから離れて歩いていくと、Hg君が「こういうのは日本よりも豊かですね」と言った。ほとんどが中高年者で日曜の朝のひとときを楽しんでいるのだろうが、見知らぬ者同士がたくさん集って大らかに歌う様子は、確かに日本では見られない光景で、心豊かな感じがした。

 

 ほかにも小人数を集めて歌の指導をしていたり、カラオケのグループやハーモニカを奏でるグループ、楽器の演奏をするグループなどがあり、あちこちで音楽や歌が溢れていたが、公園が広いからやかましいことはない。

 

 

 

 剣舞のグループ。すぐそばに二胡とハーモニカの合奏をする二人連れが演奏していたが、それに惑わされる様子もなく、ゆったりとした所作を繰り返していた。無念無想ということか。

 

 

 

 幼い子ども達もいて、塗り絵や砂絵を描いていた。

 

 ダンスのグループ。ここも中高年者が多い。音楽に合わせて楽しそうに踊っていた。

 

 

 

 

 

 あまり長くはいなかったが、何かこちらも豊かな気持ちになったようなひと時だった。