「新しい公共」とは

最近良く「新しい公共」という言葉を耳にします。
辞典を開いてみると
「『公共』とは社会一般の人びと（に関すること）。
おおやけ。」などと書かれています。
この「公共」の前に「新しい」が
付くとどういうことを意味するようになるのか。
「公共」がどのように“新しく”なるのか。
福嶋浩彦さんによると「公共」には唯一「市民の公共」
全部、「市民の公共」ですと語っています。
「ではなぜ、本来当たり前の市民の公共を『新しい公共』
と呼ばなければいけないのか。それは、今までの公共が、
本来の市民の公共になっていなかったからです。市民の
公共になっていないから、本来の市民の公共のことを
『新しい公共』と呼ばなければいけないのだと思います。」
と言っています。
これまでの「公共」には一番基本となる市民の参加が欠けて
いたということです。
「公共」に市民参加は不可欠であり、民主主義社会の実現には
「市民の意思で、市民の政府をつくる」ということです。

「民主主義」とはリンカーンによる世紀のスピーチ
「・・・government of the people,
　　　　　　　　　　by the people,
　　　　　　　　　　for the people ・・・」
（人民の、人民による、人民のための政治）
が全てを語っています。1863年のことです。
今から１50年前のことです。

この「民主主義」の精神が実行・実現できる社会を目指して
「新しい公共」がスタートしています。