斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

地震のトラウマ

2013-01-10 23:16:51 | 災害
今また東北地方で地震発生のニュースがありました。
昨年11月9日から11日まで福島で開催された「ふくしま会議」
に参加しました。
しかし3.11以来、地震と放射能に汚染された被災地に
「怖くて本当は行きたくない、でもどうしても行かなければ」
という想いで心の中は葛藤の連続でした。

1995年1月17日5時46分、神戸で阪神淡路大震災に遭遇しました。
あの時の感覚を忘れることはありません。
幸い自宅は神戸市の郊外で被害はほとんどありませんでした。
恐らく被害状況からこの辺りの震度は中心地より1余り下回る
震度6前後ではなかったかと言われています。

その後1年余りに渡って余震が800回位つづきました。
地震の度にまたあの恐怖の瞬間に襲われ、怖くて、あの時以来
すっかり地震のトラウマになり癒えることはありません。
つい大震災前日の16日まで「神戸は地震のない所・・・、
安全な街」とみな思い込んでいました。それが突然大地震に
襲われ、後から専門家・研究者の間で大地震の起こる可能性は
高いと言われていたことが分かりました。でも私たち市民は
そのようなことは知らず誰も想像していなかったと思います。

3.11以来、大きな余震がつづく東北地方の方々の心境は
如何ばかりかと思います。

ニセコは自然災害の少ない町、地震もほとんどない町です。
長い間そうした環境の中にいるとそれが当たり前になってしまい、
災害の怖さを想像することもなくなってしまいます。
それが人間の心理なのかもしれません。

ニセコ町は泊原発から30キロ圏内です。
もし福島原発のような事故が泊原発で発生したら、
万全の防災対策をと言っても、切迫感・切実性は湧いてきません。
いつか地震・事故は必ず発生するかもしれない、でも明日は大丈夫、
ここは大丈夫と思うのが人間の心理なのかもしれません。
それは体験した者でなければ想像できない世界なのかもしれません。