教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Oさんの新作水彩画(その三)

2011年07月20日 | 教室風景

Oさんの横浜を描いた新作をご紹介いたします。



「氷川丸」  水彩画  F6

山下公園そして横浜の顔ともいえる氷川丸。
氷川丸のたどってきた80年の
歴史に思いを馳せながら見ると
明るい空、豊かな緑が平和の象徴のように思われます。


「外交官の家」  水彩画  F6

国の重要文化財に指定された館。
バラに彩られた頃も素敵ですが
濃い緑に囲まれているからこそ
館の瀟洒な佇まいが強調されているようです。
緑の影色をやわらかくし色数を抑えたことで
明るくすっきりとした作品となりました。




「エリスマン邸」  水彩画  F6

白い壁に白緑色の鎧戸が印象的なエリスマン邸。
Oさんは白い壁に木々の影を映し
青緑色にまとめました。
さまざまな緑色が調和した
涼やかな心地よい風が流れる作品です。


「山手十番館」  水彩画  F6

山手十番館は山手外国人墓地前にある本格的レストラン。
明治100年を記念して建てられたという
異国情緒漂う洋館です。
鮮やかな緑と散らされた赤色がよいアクセントとなり
落ち着いた色合いの建物をより美しくみせています。
自由なタッチと色遣いが楽しい作品ですね。

120点を超えるOさんの水彩画作品を順に
たどると、特に緑の表現と線に大きな変化が
見られます。積み上げてきたものは糧となり、
取り組み始めた日本画制作にもいかされています。
日本画作品の完成も楽しみです!

Oさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の
作品集"の中のOさんのページに制作順に
掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


 


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たしかに似ている!

2011年07月20日 | 生き物

7月2週目に母姉とともに訪れた
箱根の強羅公園の温室。
もう一度撮影画像を見直していたら
あの時の驚きがよみがえりました。



「なにこれ?!」
好みが似ている女三人が釘付けになったこのつる植物。



「ちょっと不気味~!」
などと言いつつもシャッターを押し続ける・・



血管が走っているように見える赤い部分は
人間の顔ほどの大きさ!花びらではなく
ガクなのだそうです。惹かれます~♪



スペードのような形の葉っぱ。
面白い植物だと思い看板を見ると
「パイプカズラ ウマノスズクサ科アリストロキア属」
とあります。

ウマノスズクサといえば!



こちら♪
大きさはまったく違うけれど
葉の形といいパイプのような花の形といい
その色合いといい先ほどのパイプカズラと似ています。

ウマノスズクサに反応してしまうのは

このジャコウアゲハの幼虫の食草だから♪

アルカロイドの一種アリストロキア酸を含む
ウマノスズクサを食べたジャコウアゲハの幼虫は
体内にその毒を蓄積して天敵から身を守っているのだそう。
ウマノスズクサと近縁種であるパイプカズラも
ジャコウアゲハの幼虫は食べるのでしょうか?


先日ジャコウアゲハのそっくりさんを見かけました。



アゲハモドキ
蝶ではなく蛾のなかまです。



お腹の赤いところまで似ています!
毒で武装するジャコウアゲハに
擬態しているなんて賢い。

幼虫時代を調べるとまったく違う姿なのに
羽化したら似た姿・・
不思議です♪

 


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