Aさんはふたたび薔薇を描かれました。
「夜の顔」 日本画 P10
漆黒の闇から浮かびあがる深紅の薔薇。芯に濃厚な香りを秘めて
いるのを感じます。柔らかいベルベットを思わせる花弁は艶めいて
静かに燃えつづけるおきびのよう。妖しげな魅力を放っています。
近づいてみました。
黒と赤。イメージ通り重厚な仕上がりにするためごく粗い粒子の
岩絵の具を用い、美しい発色が得られるまで時間がかかりました。
花から受けた感動と表したい物語が華麗に融合した力強い作品です。
構想をしっかり練り画材を研究し幅広い表現を楽しんでおられる
Aさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Aさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。