雨上がりの森で素敵な出会いがありました。
クモとクモを狩るハチです。
まず小さなクモから
腹部先端がとがっていて風にクルクル回る姿はサモサのよう。
体長5mmほどのこのクモはトガリオニグモのメスで
大きな円網を張るそうなのですが、この時は一本の糸の上の方にいて
雨の雫を払いながら糸を回収しているところでした。
同じ糸の下の方には、不思議なことに別のクモがつかまっていました。
キララシロカネグモなのかな?
上の方にいるトガリオニグモよりずっと大きい。
途中で下の葉にぴょんと降りてしまいました。
偶然トガリオニグモの糸につかまっていただけなのでしょうか。
その後、水辺の砂地でハンミョウがいないか探していると
視界の端で何かが動きました。
大きな徘徊性のクモです。変な動きだな・・と見ていたら
穴から出てきたのはオオモンクロベッコウ!
クモを動かしていたのは狩りバチの方でした。
クモは生きていますがハチに麻酔をうたれ動けなくなっています。
オオモンクロベッコウは麻痺しただけの新鮮なクモに卵を産み付けるそう。
穴にたいしてクモが大きかったようで向きを変え
お尻の方を持って
穴のなかへ
この間1分ほどでしょうか、あっという間でした。
今頃卵を産み付けているのかな~。。と思いながら
傍でしばらく待ちましたが時間切れ。
クモとクモを狩るハチの組み合わせは以前のデータを見直すと
やはり7月に観察していました。
以前も
巨大ハシリグモを運ぶ体長25㎜ほどのオオモンクロベッコウや
クサグモに似た中くらいのクモを運ぶ体長15mmほどの狩りバチ
に遭遇したことがあります。
クモを狩るハチの種類は多く、クモを狩るクモもいて
強そうに見えるクモも無敵ではないのですね。
久しぶりにファーブル昆虫記を読みたくなりました。