スカッと晴れた朝、久しぶりに遠くの森に行きました。
もう遅いかな?と思いましたが
ウスバシロチョウが飛んでいました!
近所にはおらず夏前には見られなくなる翅が半透明のチョウ。
大きさはモンシロチョウよりやや大きく、こう見えてアゲハチョウ科♪
低いところを滑空しつつ、地面に舞い降りるウスバシロチョウ。
産卵は地面の枯葉や枯枝に行われるそうです。
腹端に目立つものがついています。
これってもしかして交尾後のメスに見られるという受胎嚢?
本では読んでいましたが、実物をじっくり見るのは初めてです。
いやいやナメクジだったりして‥などと思い指で触ってみたら
プラスチックのように硬く、腹部にがっちりくっついていました。
帰宅後、手持ちの本「フィールドガイド日本のチョウ」で調べると
やはり受胎嚢で合っているようです。
受胎嚢とは交尾後のメスの腹端に付着した、オスの分泌物が固まって
できる構造物。他のオスとの交尾を防ぐ役割があるのですね。
蜜を吸っていたこのメスの受胎嚢は外れかかっているのかな?
この日、受胎嚢をつけたメスに何度も出会い、興奮のあまり
産卵行動を見ていたのに卵を確かめるのを忘れていました。
咲き残るサラサドウダンにイチモンジチョウも訪れていました。
アヤメにはヒメキマダラセセリ
右がメス、花びらにいるのがオスのようで恋の駆け引きをしていました。
この日はアオバセセリも期待していたのですが
会えたのはこのヒメキマダラセセリのみ。
ツリバナの花
ヤグルマソウの花もわずかに残っていました。
ヤグルマソウはユキノシタ科。愛らしい花ですね。
晩春が戻ってきたようでちょっと嬉しい、爽やかな一日でした。
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