朝、雨は降っていないものの森は白く霞み
姿は見えないコジュケイとウグイスの声だけが森に響いていました。
正午には日差しが出てきて久しぶりの木漏れ日♪
ぐんぐん気温が上がり夏らしくなりました。
7月2回目の教室日でした。
窓を開けてもガラスが白くくもるほど湿度が高く和紙がふくらみます。
なかなか作品が乾かないこんな日は細かい作業に集中しました。
制作中雨がぱらつきましたが行き帰りは傘の出番がありませんでした♪
晴れるとリスや小鳥たちの声がにぎやかになり楽しく制作できました。
森ではヤマユリの濃厚な香りが漂っています。
今日は花を探そうと決め歩いていると
線香花火のようなシオデの花が咲き出していました。
シオデは雌雄異株でこちらは雄株の雄花のようです。
暗く鬱蒼とした細い道でハタハタとぎこちなく飛ぶものがいて
追いかけるとウスバカゲロウでした。
こんなに大きい羽虫の幼虫時代があのアリジゴクだなんて
会うたびに感動します。
近くにはやはり薄暗いところを好むクロコノマチョウが。
久しぶりのコチャバネセセリ
ススキの葉の上でニホンカナヘビが体を乾かしていました。
太陽が力を増した途端待ってましたとばかりニイニイゼミがなきだしました。
もうすぐ夏本番。強烈な陽射しを早く浴びたいものです。
風はほとんどなく暑くもなく寒くもなく
ただひたすらに雨が降った梅雨らしい一日でした。
青空と太陽が出てこないかな~。
7月最初の教室日でした。
天気予報を見てお休みのご連絡をくださる方も。
雪のときは前もって休講にするのですが雨の判断は難しい。
外は大雨でも自分の世界に没頭すれば心は晴れ晴れ♪
デッサンをしたり複数枚を同時進行したり。
なかなか作品が乾かないこんな日は作業の進め方を工夫します。
雨のせいで香りは強くありませんが
この日もあちこちで雫をたたえた豪華なヤマユリに会えました。
ノカンゾウも咲き始めて梅雨も後半ですね。
少しずつ移動しながら雨のあたらない所を探していたコミスジ
オオシオカラトンボは葉裏でじっと耐えていました。
穴だらけのヒルガオにはやはりジンガサハムシ
ラミーカミキリは食草の若葉にくるまっており
セマダラコガネは宝石をまとっているようでした。
さまざまな体勢で雨をしのいでいた小さな生き物たち。
今頃はどうしているのでしょう。
Iさんは雨の似合う梅雨時の花を描かれました。
「いわたばこ」 日本画 21x11cm
銘木店で出会ったケヤキの板。地色と年輪の美しさを活かすよう構成を
練りました。金箔と親和箔を効果的に用い、暗い岩壁で存在感を放つ
イワタバコの瑞々しさときらめきを涼やかな彩りで表現されました。
近づいてみました。
花が映える葉と茎のデザインを時間をかけて考え、見ごたえある木目に
負けないよう岩絵の具を盛り上げてから箔を押しパール絵具で整えました。
直感に従い敏速に決断し描き進めた作品は力強く生き生きとしています。
多くの作品に箔を用い様々な技法に挑戦し続けているIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集のなかのIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。