蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

アポロ13(映画)

2022年06月06日 | 映画の感想
アポロ13(映画)

1970年4月13日、アポロ13号は月着陸を目指して打ち上げられた。月着陸も3回目となり、当初のような熱狂はアメリカ国内にもなかった。同日22時頃、月への航路にのった13号の支援船の液体酸素タンクで事故が発生し、3人の飛行士(ジム・ラヴェル=トム・ハンクス、フレッド・ヘイズ、ジャック・スワイゲート=ケビン・ベーコン)は月着陸船へ乗り換えて対策を講じる。月着陸は諦めて月を回って自由帰還軌道で地球に戻ろうとするが・・・という、実話に基づく話。

1995年公開の作品なので、登場人物の衣装なんかは古臭い感じなんだけど、出始め?のCGと特殊撮影?を駆使した宇宙場面はCG全盛の今からみても十分にリアルだった。
事故が起きるあたりまでは、少々退屈なのだが、事故発生後はラストまで(結末を知っていても)緊張が途切れない素晴らしい筋立てだった。

実話でなければ「そんなうまくいく訳ないでしょ」と思えるエピソードの連続で、この救出プロジェクトの高難度とそれを乗り越えたスタッフの優秀さがよく理解できた。

例えば・・・
ジムが軌道修正のためのプランを手計算して、NASAに検算を求めるのだけど、NASAの方でも紙とペンそれに計算尺で計算していた場面(NASAに電卓はなかったのか?それとも計算尺の方が速いような計算方法だったのか?)とか、

着陸船のCO2フィルターが(人数の勘違いで)機能低下してきたので、司令船のフィルターを持ってきて着陸船の空調機械につなごうとするのだが、形状が異ってつなげない。対策を求められたNASAでは、船内にあるはずの実際の備品(と同じもの)を揃えてスタッフがつなぐための応急装置を手作りする方法を模索する、という場面(高校生クイズみたいだった。実話とは思えなかった)とか。

コメント
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