蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

鳩の撃退法(映画)

2022年06月21日 | 映画の感想
鳩の撃退法(映画)

直木賞作家の津田伸一(藤原竜也)は、編集者の鳥飼(土屋太鳳)から新作をせかされるがスランプで書けない。今はデリヘルの送迎の運転手をやっている。再起を期待する古本屋の主人は津田に遺品としてキャリーバックを残す。そこには現金3000万円が入っていたが、そのうちの一枚を使おうとして偽札であることがわかる。その偽札をめぐって地元の裏社会の支配者:倉田(豊川悦司)とその配下の秀吉(風間俊介)が暗躍する・・・という話。

原作は1回読んだだけでは十分に筋が理解できないほど複雑な構造で、「これを映画化するのはムリがあるのでは?」と心配?だった。
本作は原作に忠実とは言えないが、根本は変えることなく、かつ、2時間程度で予備知識無しの人が見て十分に楽しめるように、うまく出来ていたと思う。むしろ、映画を見てから原作を読んだ方がいいかもしれない。

配役がよくて、津田のロクでなし感や倉田のラスボス感がよく出ていた。
土屋さんが出演する映画は初見のような気がするが、私の先入観より遙かに上手だった。
コメント
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