蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

破局

2022年06月08日 | 本の感想
破局(遠野遙 河出書房新社)

陽介は大学4年生で公務員志望。高校時代は有望なラグビー選手だったが、大学では部活は行っておらず、母校のコーチ役をしている。日々体を鍛え、精神的な悩みはなくいつもぐっすり眠れていたが、灯という女性と付き合いはじめて歯車が狂い始める・・・という話。

学生生活、就活、彼女との付き合い、などなど日常のすべてを計画的に、無難にこなしていく今どきの若者の姿を描くことがテーマ、なのだろうか?
あるいは、何の障害にも出会うことなく送ってきた真っ平らな人生は脆い、ということ?
コメント
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