ラプラスの魔女(東野圭吾 角川文庫)
温泉地で硫化水素中毒により映画プロデューサーが死亡する。結婚間もない年の離れた若妻が疑われるが、事故とされる。2ヵ月後別の温泉でも同じような事故が起きる。調査に赴いた地球化学研究者の青江は、両方の温泉で若い女性をみかけるが・・・という話。
著者名からしてミステリなんだろうと思って読んでいたら、実はSFだった。ちょっと謎解き(というか謎解きがないも同然)には納得しかねるものがある。
それでも終盤は「どうなるの?」感が盛り上がって読むのがやめられないのだから、著者の人気が衰えないのも無理はない。