蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

市子

2024年09月16日 | 映画の感想
市子

川辺市子(杉咲花)は、3年同棲していた長谷川(若葉竜也)から求婚された翌日失踪する。市子をさがす長谷川は彼女の不幸な生い立ちと失踪の理由を知る・・・という話。

説明的な部分がなくて、時系列を行ったり来たりするので、それなりに集中してみていないと筋がわからなくなりそう。また、気が滅入りそうなストーリーなので見る人を選びそうな作品。

市子が無国籍で、難病で通学できない妹の月子の名を借りて高校まで通っていた、という主筋は割合と早い段階で明かされるのだが、そこから先に待ち受けていた試練が凄まじい。

杉咲花は取り憑かれたように市子を演じていて、世評の通り素晴らしいのだけど、セリフがちょっと聞き取りづらいように思えた(DVDの具合が悪かったのかも)。若葉竜也は、主役級なのは初めて見たけど、いかにも怪しげな経歴が次々に明らかになる市子をそれでもあきらめられない気持ちを上手に演じていた。

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