蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

潜水服は蝶の夢を見る

2009年05月02日 | 映画の感想
潜水服は蝶の夢を見る

40代半ばで世界的有名雑誌の編集長になり、3人の子供を持つ主人公は人生の絶頂期ともいえるこの時期に脳梗塞をわずらい、意識は正常なのに、まぶた以外の全身が全く動かないという「閉じ込め症候群」となってしまう。

主人公は、医師と言語療法師の献身的(現実には学問的業績の追求だろうが)努力により、まぶたを動かす(療法師がアルファベットを使用頻度の高い順に読み上げ、自分がしゃべりたい単語のスペルが来たらまばたきする)という方法で意思疎通ができるようになり、やがて自伝を出版する。

キングス&クイーン」でも主役格だったマチューアマルリックという役者が主人公役。

「キングス&クイーン」でも分裂症的な難しい役だったが、この映画では、さらに困難な演技というか表現をこなしている。
最も印象に残ったのは、子供とドライブするうちに脳梗塞になる場面。これがラストシーンの直前に置かれているというのも凝った構成だと思った。

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