さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

花さかゆうほ

2011-03-27 | お酒ほかおいしいもの


  (画像をクリックして下さいね。。。すこし大きくなります)


石川県の御祖(みおや)酒造から出ている 遊穂シリーズ?のひとつ。

純米吟醸 無濾過生原酒 うすにごり。

さくら色のラベルと 「花さかゆうほ」 の名前は、

 
   明るく楽しい春を呼ぶような日本酒であったらと、

   枯木に花を咲かせる ”花さか爺さん” から 名前を拝借。

   お花見のお酒に、あるいは 咲き誇る桜を思いながらの

   晩酌として お楽しみ下さい


という、御祖酒造の想いから きているようだ。


   桜が咲くのを待って…

   咲きほこる桜を 愛でながら…

   散りゆく桜を惜しみながら…


そんなふうにいただくのが ぴったりなお酒だ。

酸味が効いて 甘さはほんのり、けっしてくどくはない。
むしろ あとには やや辛みを感じるかも知れないくらいだが、
味のバランスが とてもよい感じで
さらりとのめる。

わたしごのみの味わいだ。

すこし早い時期に 家で1升空けてしまったあと、
今年は リピート買い(笑)してしまった。
あんまり おいしいので。


今年の桜が咲くのをためらわせるように続く、
冬のようなさむさ。

地震の被害の大きさに、亡くなった人たちの多さに、
春も その訪れをためらっているかのようだ。


たしかに うかれた気分にはなれない。


けれど、

生き残ったものが きちんと生きぬくこともたいせつだ。

そして、

ひとが生きていくには、

歯をくいしばり 耐えることばかりでなく、

笑いや 楽しみ、救いが必要なんだと思う。

ひととのふれあいや あたたかい言葉、
おいしいものや
美しい芸術…


先日 あるドクターが車のなかでつぶやいた。

このドクターは 
ご自身が開業する医院が休みである週末を使って、
先日 被災地である東北に出向いて
診療にあたった医師である。


  「桜は まだまだだね。

   でも、今年の桜は 咲いても かなしい桜だね」


あたりまえに、

屋根のある家で 家族がそろって ごはんを食べ、
ふとんで眠れるしあわせ。

毎日 仕事ができるしあわせ。

またあおうと言って ともだちにあえるしあわせ。

めぐりくる季節を迎えて

ことしのさくらを目にするしあわせ。


みんなみんな、

あたりまえだと思っていたしあわせは

あたりまえではないのだと いましめながら、感謝しながら

桜の咲く日を待っている。
 





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2 コメント

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桜の咲く日が待ち遠しい (calcal)
2011-03-27 10:04:01
こんにちはー。
先日は久しぶりにお会いできて楽しかったです♪

遊穂、以前に近所の酒屋さんで売られていたのを買って飲んだことがあり、なんとなくその名前のように、遊びのある軽快な感じのお酒だなあという印象でした。
うすにごりのお酒は爽やかで口当たりもいいので、日本酒の初心者の方にもおすすめしてみたいお酒ですよね。
そしてもちろん桜の季節にぴったり。

春も その訪れをためらって…まさに今年はそんなふぜいで、いつまでも寒いですね。

本当に大変な地震でしたが、長い時間をかけてこつこつと積み上げてきた「日常」こそ、わたしたちにとって最も大事な財産なのだなあと、つくづく思います。
返信する
ほんとうに (さくら)
2011-03-27 12:10:52
こつこつと積み上げてきた
「日常」こそ、
最もだいじな財産…

ほんとうに そのとおりですね。

生かされていることに感謝しながら、
自分になしうることをして生きたいです。

先日は 師匠とお仲間で
久しぶりにお食事ご一緒できて 楽しかったですね。
ワインも お料理もおいしかったし…♪

遊穂、今回もう1本注文したのが
黄色ラベルの 
「山おろし純米 無濾過生原酒」
です。

まだ開封していませんが、
こちらも 味わうのが楽しみです。
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