さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

寒露・蟋蟀戸に在り

2019-10-19 | 愛犬りん
空気はすっかり冷え込み、
暑がりのわたしも、ようやく秋の到来を実感しています。

新暦の、およそ10月18日~22日ごろの今の時期、
旧暦では寒露(かんろ)の末候・「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」。

寒露とは、露が冷たく感じられてくるころのこと。
空気が澄み、夜空にさえざえと月が明るむ季節、
とあります。

蟋蟀戸に在りとは、きりぎりすが戸口で鳴くころ。
山野に出かけて虫の声を楽しむことを、
虫聞きというそうです。
風情のある、秋の楽しみかたですね。

一昨日、ようやくこの秋初めての金木犀に出会いました。

いつもなら、花の姿を見つけるより早く、
香りに出会って気づくのです。
それが今年は、そろそろかなという時期になっても出会わない。
いったいどうしたことだろうかと、
わたしが見逃してしまったのだろうか、
それとも咲き遅れている?
このまま冬になってしまったらどうしよう、
などと心配して気をもんでいました。

鼻をくんくん、目をキョロキョロさせながら、
どこかに咲いていないかと金木犀をさがし歩いた年は
初めてのことかも知れません。

ともあれ、ほっとした気分です。


いつまでも暑かったというのに、
今年はインフルエンザの流行が早そうです。
まだ暑さの残る時期から、流行りだして学級閉鎖になっていた地域もありました。
ワクチン接種の時期に、悩まされます。
職場の医院では、例年どおり11月中にと考えていますが、
ご希望のかたにはもう接種を開始しています。


長いあいだ仲良くしてくれた、
ご近所のミニチュアダックスのポッキーちゃんが、
10月はじめに亡くなりました。
17歳でした。
うちの実家で飼っていた、ハルをうんでくれたおかあさんでした。
飼い主さんも、長年のお友達です。

実家のハルは、すでに一昨年の10月に亡くなっています。
父が亡くなり、翌年に引っ越した家で、実家の母が看取りました。
(2017年10月30日の記事があります)

うちの愛犬りんは、先日の12日で14歳になりました。

腎機能の低下や、この夏かかった膵炎、食欲のムラ。
10歳を過ぎたころからの、時々かゆみが増す皮膚炎、
加齢によるゆるやかな、あるいは急速な衰え。
時折お留守番が苦手になる情緒の不安定さ。

いろいろ、あれこれ、心配はありますが、
今はそれなりに落ちついていて、ボチボチ元気にしてくれています。

おだやかな毎日が、これからも長く続きますように。
いてくれるだけでうれしい、いとおしい存在のりんです。

14歳おめでとう。




ご近所のお寺さんの、今月のことばです。



ついつい、「もっともっと」「まだまだ」
ほしい、〇〇したい…
とよくばりになりがち。
今あるもの、与えられているものに感謝して生きたいものですね。




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2 コメント

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おはようございます。 (宗和)
2019-10-24 09:02:32
金木犀…この雨で散りそうです。
せっかく咲いても、長く持たないのは自然の摂理でしょうか。
散ってもまた次のステージがあるとすれば仕方のない事ですね。

朝も昼も気温が十度は下がりましたから随分と
過ごしやすくなってきました。
この頃の温度で一年中続けば住みやすい国なので
しょうが、真夏の気温が年々上昇続けて将来が
ホントに心配ですね。

りんちゃんは14歳になられましたか。
おめでとう。おだやかに長生きしてくれたらいいですね。
カールは誕生日がはっきりしない(春の彼岸頃?)の
で推定14歳6か月です。
ネットで調べると人間換算で諸説あって74~
82歳程度のようです。大病大ケガをしなかったので
何とか生き長らえているのだと思います。
散歩を喜びますので歩けなくなるまで続けて
やりたいと思っています。

“欲”という言葉のイメージは金欲、名誉欲など
悪く聞こえますが実際は良い方に解釈するべきでしょう。
食欲、仕事欲、奉仕欲、運動欲など活発に動き回れば
それに伴って軋轢やストレスも多少は増えるのでしょうね。
僕も生ある限り動き回っていい汗をかきたいと思います。


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宗和さんへ (さくら)
2019-10-24 22:48:48
こんばんは。
午後からの本格的な雨が、夜になった今も降り続いています。
台風で被害のあった地域が、また雨でたいへんなことにならなければいいのですが。

金木犀、こちらでは今が盛りと香りを放ち、
花の色や姿も目を楽しませてくれています。
この雨でかなり散ってしまうでしょうか。
最近では、1年の半分以上を、暑い暑いと感じながら過ごしているような気がします。

カール母さんも、うちのりんと同年代ですね。
りんは腎機能の低下や皮膚炎や、この夏には膵炎までかかったりして、薬も手離せないからだになりましたが、とにもかくにも穏やかに、それなりに元気に一緒に長くいられたらと願っています。
日々のお散歩や、ちょっとしたふれあいが、かけがえのない時間ですね。

生ある限り動き回っていい汗をかく…
とてもいい言葉ですね。
わたしもそうありたいです。
実は最近、同じ年代の近しい人に
非難されるような言い方ではなかったのですが
「あなたは強欲な人だと思うよ」
と言われて、少しばかり?ショックでした。

あれもやりたい、これもしたい、
食べてみたい、のんでみたい、行ってみたい、
見たい、読みたい、
もっとこうでありたい…
たしかに、欲深い人間かもなあと。
けれど、それが自分なのだと認めたうえで、
よりよい(楽しい)(しあわせな)ことを求めて生きるのは、わるくないんじゃないか
(ゆるしてもらいたい)みたいな気がしています。
宗和さんのお言葉に、救われた気がしました。
ありがとうございます。
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