楽(たの)しみは 品を届けに 診療所 長寿番付 壁に見るとき
北近畿豊岡自動車道・和田山八鹿道路・八鹿氷ノ山インターチェンジ
(きたきんきとよおかじどうしゃどう わだやまようかどうろ ようかひょうのせんIC)
嬉(うれ)しさは 試し通行 高速を 日高竹田を 行き来するとき
楽(たの)しみは いよいよ明後日(あさって) 開通の 高速道路 知らせ点くとき
呼び名が長いですな~、
北近畿豊岡自動車道・八鹿日高道路・日高神鍋高原(きたきんきとよおかじどうしゃどう ようかひだかどうろ ひだかかんなべこうげん)インターチェンジ(IC)です。
平仮名36文字の長い長い呼び名のICが、
明後日の18時に開通するのです。
これでやっと我が町日高町にも高速道路がやってくるのです。
『アトムの社長会に大阪までひとっ飛びに走って行ける高速は、元気に車の運転できるうちに出来るかいな~』と待ちに待っていました。
日高町までの延伸がやっと明後日に迫ってきました。
開通を知らせる電光掲示板も、とてもうれしそうにピカピカと点滅しています。
本当に嬉しいです。
4月の社長会には、店を出てから全線を高速で走ることができます。
本当に本当に、嬉しい楽しいことですね。
楽(たの)しみは 出石初午 見て回る 幼きころを 思い出すとき
名古屋から帰ってきた長男夫婦とソラちゃんを連れて、
出石の初午に出かけます。
中心部にある鉄砲町駐車場に車を止めて、
ほんの30分ほど、ちょびっとの初午大祭へのお参りです。
65年以上昔になります。幼稚園の窓越しに「兄(あん)ちゃんと今から初午に行こうか」と、
私を連れだして自転車で初午に連れて行ってもらったことを思い出します。
私が府中幼稚園の5才です。私の兄は12才も年上の17才、
昭和25年のころの話です。
自転車の後ろに乗せてもらって、幼稚園を後にして1時間ばかりかけて、
出石の初午に連れて行ってもらいます。
あれから65年以上経ちますな~。
今、その兄も83才にもなってご老人もご老人、とってもご老人になって名古屋城の近くに住んでいます。
長男夫婦は昨年から名古屋暮らし、
不思議な縁ですな~、65年以上も前の事を、長男夫婦を連れて初午の露店巡りをしてフッと思い出します昔です。
楽(たの)しみは わあ~きれいだと 雪の朝 集合場所で 会釈するとき
今日はゴミ出しの日です。
プラごみを、農会作業場横のごみ集積小屋に持ち込む日です。
プラごみの袋に名前を書いて、トラックに積むために外に出ます。
今朝がた降ったのでしょう。冬へ逆戻りの雪景色です。
朝の陽射しはキラキラと眩いですが、フロントガラスは凍りついてガチガチです。
道路も積もった雪がツルツルに固まり、滑りやすく危険です。
ごみ集積小屋のある農会作業場は、
小学生が集団登校するために集まる場所でもあります。
当店からはとても遠くて400mくらいはあるでしょう。
小学校へは200m足らずですから、ケンちゃんやミオちゃんが小学生になって登校する時には、
わざわざ学校とは遠ざかる反対の方向へ、400m歩いて行って集合し、
そこから500mくらい並んで、集団で学校へ行くことになります。
ごみを出して帰るとき、
田んぼの雪景色がとてもきれいなので、写真に一枚収めます。
真っすぐの、ツルツルの道を歩いてくる女の子と年下の男の子の二人に、
『おはようさん』と声をかけます。
この女の子も店の近くの子ですから、
結構な距離を歩いて集まるのです。
「おはようございます」と元気な声が返ってきます。
そのあとに、男の子と一緒に「わあ~きれいだな~、真っ白な雪きれいだな~」と、ふるさとの素晴らしき風景を愛しむように話します。
子らは、寒い厳しいふるさとの冬をどんな感じに思っているのでしょうか。
朝日に照らされてキラキラ光る、白いふるさとの朝の景色をどんなふうに記憶にとどめるのでしょうか。
登校する子らに、『おはようさん』、「おはようございます」と挨拶交わして会釈をします。
楽(たの)しみは 丹後かにはん 甘酒を 飲んでカニさん 話聞くとき
「時間があるから、ちょっとドライブ行こうか。
美味しい甘酒タダで飲ませてくれる処あるんよ」と家内の妹が言います。
今日は良い天気です。
法事をすませて、皆で車を走らせ夕陽ヶ浦温泉の方へ向かいます。
「丹後のお土産 かにはん」の大きな看板です。
丹後の海産物、お土産を売ってる大きなお店です。そばにはコンビニも、それに大きなお菓子工房のお店もあるところでした。
確かに美味しい熱々の甘酒を「どうぞどうぞ」と、タダで振る舞ってくれるお土産店でした。
つい、パックに入った二袋10人前の甘酒を買ってしまいました。
お菓子工房でも、丹後に由来のネーミング「ガッチャマン」のお菓子、「静御前のクッキー」、「ガラシャ夫人のケーキ」の試食をポリポリパクパク、
ついついうっかり「このお菓子買います~」、「みんなお土産に持って帰って~」と妹さんは姉妹へ渡します。
松葉カニの水産コーナーに観光客の人だかりです。
水槽のタグをつけたカニを指さし「丹後は有名な間人(たいざ)ガニの獲れるとこなの。3月20日まで獲ってもいいのです。シーズンももうすぐ終わりになります」、
「隣のカニが津居山ガニ、これもブランドガニの素晴らしいカニですよ」と説明です。
「ブランドカニか知らんけど高いわ~、1匹23,000円は高くて手が出んわ~。こっちの5,000円のはどう」と観光客のおばちゃんは尋ねます。
「間人も津居山もだいたい同じ漁場なの。香住や浜坂はちょっとちがうところなの。
タグは特に立派なカニだけ、選ばれたカニだけについているので20,000円も越すんよ」、
「甲羅に黒いイボイボたくさん付いているでしょ。これは虫が生まれてくる貝みたいなもんよ。
たくさん付いているほど、脱皮してから日数経って良いカニなの」と話します。
「あっ、5,000円のこの大きなカニね。これは脱皮して間もないカニです。
甲羅も少し柔らかく、黒いツブツブ一つも付いてないでしょ。ほぼ同じくらいの美味しいカニでお買い得ですよ」、
おばちゃんたちは「今日、温泉泊まって明日に帰るとき寄るわ~。
その時も5,000円そのまましてね~」と言って説明聞きますね。
嬉(うれ)しさは 雪のガタゴト やっと過ぎ 消雪道路 天国のとき
大雪の後の道路です。
「城崎まで堤防の上も玄武洞駅の前も、もう凄いもんだわ。
ガタガタ道がムチャクチャひどいもんで、走りにくい走りにくい。渋滞もすごいけれど走れんよ~」と城崎に用事で行ってた息子が言います。
城崎まで普通なら40分くらいで行けるところが、1時間半も2時間もかかるノロノロ運転です。
時速10kmくらいのスピードで、体中がおかしくなるくらいに上下左右に激しく揺れる車の運転は、頭までおかしくなってしまうと言うのです。
雪国の人は体験します。
圧雪された道路の雪も、走る車で凸凹のひどい道になります。
ボコボコです。
そんな道を4輪駆動の軽トラックで配達に向かうのです。
体中が変になるほど車は揺れます。
時速10km前後の超スローしか走れません。
最悪のガタガタ道の地獄です。
円山川の堤防をスッ~っと坂道をおりて、国府の道に差し掛かります。
道のセンターラインから地下水を噴き出して、雪を融かす消雪道路に差し掛かります。
それまでのガタガタ道から、ス~っと音もなく気持ちの良い運転に切り替わるのです。
地獄から天国に行った気分です。
大雪の降るふるさと但馬に住む人は、
ガタガタ道を延々と走って、ス~っと気持ちの良い消雪道路に入り、地獄から天国に行った気分を味わいますね。