「眼筋を伸ばせば視力は回復する!」 松崎五三男著 (成美文庫) 定価:505円
【この本を読んだ理由】
新聞の広告欄を見ていたら、上記本の宣伝文句が目に飛び込んできた。
「視力低下はただの運動不足。だからトレーニングで必ず良くなる!!」
「これが誰でもできる“目がよくなる生活法” 」
これらの殺し文句に、ここ数年めっきり視力の衰えを感じていた矢先、これは一読に値すると即断。
さらに、 「理学博士の実証!」 と言うところにも、興味がひかれた。
【読後感】
視力低下は、歳のせいにしてあきらめているのが実情だ。
ところが、著者は、
「視力低下は本質的な病気ではなく、機能の衰えなのだから戻るはずなのだ。」
という考え方のもとに試行錯誤の末、自らの視力を0.3から1.5に戻すことに成功したと言う。
しかも、著者は1930年生まれで、70歳台だ。
結構なお歳なのに、あきらめていないところがいい!
著者は、この本の中で、
自分の名前のついた松崎式視力回復法の生い立ちとその内容を「カンタン基本トレーニング」と「ながらトレーニング」として分かり易く紹介している。
要するに、目の筋肉のトレーニングである。
つまり、松崎式トレーニングの基本は、虹彩を鍛える「明暗トレーニング」と毛様体や眼球移動筋を鍛える「方向・遠近トレーニング」の組み合わせである。
著者は、この方法の実施に当たっては、自分が眼科医でないので、極めて慎重に、決して無理なことはしないように気配りをしながら推奨している。
「こんな程度のトレーニングで、視力を回復できるのなら・・・」、とあまり実害のなさそうな、すなわち「ながらトレーニング」から実践に移してみたいと思うのだが・・・・・。
半信半疑???
まず、この本のカバーが、いわゆるダイエット本や競馬必勝法本と同じような真っ赤が主体であることが気になる。
それから、視力0.3以下の場合、たとえば0.1の場合は回復するのだろうか?という疑問、
さらに、年齢に、本当に関係ないの・・・?、後遺症とかは考えられないの?とか、
専門家(眼科医や眼鏡屋さん)のコメントや反論はあるのか、ないのか?
といったことが次々と出てきて、実効に踏み切れないでいるのが偽らざる心境。