
「椿山課長の七日間」 浅田次郎著 (朝日文庫) 定価:600円
【この本を読んだ理由】
5月28日のブログ“「ひとは情熱がなければ生きていけない」を読んで!”の中で、通勤ウォーカーさんから寄せられたコメントに、浅田次郎の「椿山課長の七日間」が紹介されていたので。
【読後感】
この本の主人公、椿山和昭46歳は接待の席で倒れ、つまり過労死するのだが、ふと気がつくと四階建ての白いビルにいる。そこは現世と来世の中間にある中陰の世界。
そこには、スピリッツ・アライバル・センターと呼ばれている役所がある。
現世で罪を犯してきた者も講習を受けたあとに、「反省」ボタンを押せば誰でも極楽に行ける(!)と言う。
ところが、死ぬに死にきれない主人公は、・・・・
自動車運転免許証の更新システムを思わせるようなセンターの仕組み。
このセンターは再審査の要求にも応えるシステムもある。
現世に逆送されるとき、自分とは正反対の人格者になって、「よみがえりキッド」というとても便利な魔法のバッグを持たされる。
とにかく、ストーリは面白い!。
お盆に読むのにぴったりの本だった。